昨日の昼食後、自分の昼寝を妨げるような声が聞こえてきた。ランチを食べて自席でうつ伏していると、執務室の隅の方から複数人の騒がしい声が聞こえてきたのだ。
お昼休み中なので誰が話していても文句は言えないのだが、うたた寝をしていた時に目が覚めたので気分は悪かった。
顔を上げて声をする方を見やると、自分は諦めた。誰が何をやっているかをおおよそ理解したからだ。ボッチャが行われていたのだ。
自分は今までプレイしたこともなければ、見たこともなかった競技だ。
www.boccia.gr.jp
ことの発端は先週だったと思う。自分が参加しているプロジェクトメンバーのほぼ全員に、同じようなメールが送付されてきた。
差出人はTOYOTA系列のシステム子会社に勤めているプロパー社員。男性でこのプロジェクトのマネージメントをしている一人だ。
ほぼ全員と書いたのは、自分にはそのメールが送付されてこなかったからだ。
今月末で居なくなる人間に不必要な内容なので、送付しなかったのだろう。区別されたことを知った時の自分は正直、いい気分はしなかった。
だが、送付されていれば不必要な情報を送ってきたことについて、まわりの誰かにブツブツ言っていたであろう、きっと。
自分の天邪鬼なところは、これからも簡単には変わらないだろう。
ほぼ毎昼、一緒にランチを食べにいっている左隣に座っているエンジニアから、メールの内容を聞いた。
メールに書かれていた内容はボッチャの大会について。作業しているチーム毎で対戦し、優勝したチームには現金、100,000円の賞金が出るらしい。
試合が行われるのはお昼休み後半の15分。当日、試合がある選手はお昼休みが15分短くなってしまうのだ。
自分が選手だったら間違いなく文句を言っただろうが、ラッキーなことにも自分はその大会のことすら聞いていないのだ。
大会は今週から再来週までなので、今月末まででこのプロジェクトをさる自分は、大会の結果を見届けることはできない。
ボッチャの大会をする目的はプロジェクトメンバー同士の親睦を図るためらしい。
今でも2か月に一回、プロジェクト内で懇親会と言う名の呑み会を、メンバー全員に声かけして行っている。
プロジェクトのマネージメント層から見たら、それだけでは足りないのだろうか。
自分からしたら懇親会を開くだけでも甚だ馬鹿馬鹿しいと思っているし、現に自分は参加しなかった。
利益が対立する者同士、表面上のコミュニケーションの円滑化を模索しても、結果が虚しいものになるとは考えないのだろうか。
それでも、プロジェクトが上手く進んでいない理由の一つが、人間関係であることに気がついただけでもマシなのかもしれないが。
ただ、その問題は人が集まるところなら、ほぼ全てに当てはまりそうなので、後付けの理由にするのには無難なのかもしれない。