淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

1,100円

 今日は副業の撮影の仕事だった。先週、久しぶりに残業が続いていたので、仕事をする前から疲れが溜まっていた。
 残業をしても二時間ほどだったので、身体の疲れではない。心の疲れだ。
 本業のシステムエンジニアの仕事をしていると、自分がしなければならないことにどうしても必然性を感じられない。そのために集中力が働かない。
 なんとか少ない集中力を絞り出しても、続かないのでどうしようもない間違いばかりしている。

 そんな状態でも撮影の仕事になれば、自分のテンションは変わるだろうと考えていたが、甘かった。
 出だしからいきなり躓いたからだ。自分が副業先では一番得意としている作業で。
 客引きでお金になりにくいお客に声をかけてしまったからだ。しかも集団の。
 自分や社長だけではなく、他のカメラマンのテンションも朝一番から落としてしまったことは多少、反省している。

 撮影の現場で自分が一番得意にしているのは、お客に対する声かけ。下品な言い方をすると客引きだ。観光に訪れているお客に声をかけて撮影スポットに並ばせること。
 働き初めたころは社長に嫌みばかり言われていたが、今ではそのことの結果と実績だけは文句を言わせていない。もっとも、褒めてもらったこともないが。
 現在、自分より客引きが上手いカメラマンは社長だけだろう。彼の場合は毎日している経験値がある。自分もあと数ヶ月週末だけでも続ければ、現場で一番の客引きになれるかもしれない。
 他で対して役に立つスキルだとは思えないところが、虚しいが。

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副業先から帰り道、夕暮れ時を撮影。
 副業先のビジネスモデルを簡単に説明すると次のようになる。お客が持っているカメラやスマホなどのシャッターを無料で押します、と声をかける。
 声をかけたお客に対して撮影するのだが、まずはこちらのカメラでも撮影してから、お客のカメラでも数回シャッターを切る。
 こちらのカメラのシャッターは一回だが、お客のカメラのシャッター数はカメラマンや後続のお客の数に左右される。社長の場合は比較的少なく、自分は多いだろう。
 また、カメラマンは全員男性なので、お客が若くて魅力的な場合は全体的に撮影枚数が多くなっている、たぶん。

 お客のカメラで撮影している間にこちらのカメラで撮ったデータがプリントされて写真になるので、撮影が終わりしだいお客にその写真の購入を促すのだ。写真の価格は2Lサイズで1,100円。

 正直、最初はこのやり方が自分の中では許せなかった。詐欺とは言わないが極めてグレーだと考えてしまったから。
 だが、自分が撮影をするようになるにつれて、次第にその罪悪感は少なくなっている。
 お客のカメラで撮るのだって、それなりにスキルが要る。もちろんスマホでも。
 ちょっと前までスマホでの撮影技術を軽んじてはいたが、著名なカメラマンでもスマホで作品を残すような時代になったことを知ったこともある。
 スマホでも思考して試行していけば、少しずつ撮る写真はよくなっていく。
 お客にプロカメラマンの実力を提供してスマホなどのカメラで撮影しているのだから、その分も対価として含めれば写真の代金が高いとは今の自分は思えない。
 スキルとは形に表れ難いものなので評価されにくいものだとは思うが。

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今日の写真のモデルはayanoさん。