G20が名古屋で開かれる。昨日の朝はそのことを強く感じた場面があった。
今の現場に変わってからは毎朝、栄の駅から錦を横切って、現場のオフィスがある丸の内まで向かう。
名古屋で一番の猥雑な街に、一日中で一番キレイな光と風が溢れている時の中を、歩き抜けている。
仕事帰り、特に残業をした時などはよく客引きなどにも声をかけられる。キャバクラやガールズバーに誘われるのだ。
週末の副業では自分が客引きをしているのにも関わらず、客引きに声をかけられるのは昔から嫌い。
遊ぶ場所くらいは自分で決めたいからだ。自分で決めてつまらない思いをしても、後悔は少ないはずだから。 昨日、錦を西に向かって進んでいると目立つ制服が目についた。二人組の男性警官だった。
二人に近づくと、脇で二人の若い女性がうずくまっていた。二人とも酔っていたが、一人はお酒に完敗しながらも泣いていた。崩れていた濃い化粧から、キャバクラか安っぽいラウンジで働いているような気がした。
4人の横をすり抜けて歩くと、また同じような制服姿の男性が一人、立っていた。近づいて行くと、彼が大阪府警であることがわかった。
夜ならわかるが、朝の錦にこんなに多くの警察官が居るのはどうも不似合いだ。
旧暦で言えば、まだ神無月。出雲の国に八百万の神が集まるように、全国から警察官が尾張の国に集まっている。
何かを話し合うためではなく、何かを話し合う人たちの警備のために。そう、今週末は名古屋の伏見にある観光ホテルでG20が開催されることになっているからだろう。
ところでG20にかかる費用は誰が負担するのだろう? 開催国である日本が100%、負担しなければならないのだろうか。その場合、税金から拠出されるのだろうか。
もし、そうであるならば首相が何かをほのめかせば、観光ホテルも忖度してしまうかもしれない。
忖度が流行語のひとつになってからは、どうしてもネガティブなイメージがつきまとっているが観光ホテルによって、ポジティブなイメージに少し傾くかもしれない。
忖度に少しは明るいイメージが漂うようになったら来年の春に、洒落がわかる篤志家に是非にでも行ってもらいたいことがある。それは、名古屋の観光ホテルで桜を見る会を開くこと。
アッキーや菅さんはもちろんのこと、晋三君にも東京から来てもらえるように、観光バスでの送迎も準備しなければならないだろう。