淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

SNSでイイネをもらうよりも

 最近、土曜日が待ち遠しい。
 昨日は土曜日だったが、年明けの4日の土曜日が早くも気になっている。
 毎土曜日は副業として灯油の移動販売をする日。年明けの4日も働くことになっている。

 楽しみでもあるが、不安も増えている。交通事故に出会うリスクを出勤するたびに強く感じるようになった。
 販売地までは国道などの幹線道路をスピードに乗って走り、住宅地では裏路地の生活道路もウロウロするからだ。仕事中に自分が走る距離はおおよそ140㎞。
 誰かを傷つける危険も感じているが、日々の中で充実感を感じていることを失ってしまうかもしれないことを一番、恐れているのかもしれない。

 この仕事をするようになってから、自分の中で価値観が変わってきていることを強く自覚している。
 その変化のスピードは速くて、ドラスティックだ。
 一例を挙げるとするならば、SNSに対する見方が変わってしまった。
 以前まではSNSで交流している相手に対して、ある程度は有機的なモノを感じていた。SNS上に送信している情報、写真、動画や音楽などの向こう側に、人が見えていた気がした。

 灯油の移動販売の仕事をするようになってから、SNS上で繰り広げられるコミュニケーションに対して、どうしても薄っぺらさを感じてしまう。
 それでも、SNS上に自分が送り出した情報が他人からイイネをされれば、されないよりは嬉しいことを否定はしない。
 だが、イイネをしてくれた相手の思いがほとんど込められていないような気がするように、最近は感じるようになってしまった。

 一人で住宅地を回り始めて、昨日で三回目。
 たった三回で馴染みのように接してくれるお客が何人も居る。初対面の時は愛想が悪かったが、少しは自分に気を許してくれる人も現れてきた。

 灯油の移動販売ははっきり言って力仕事。
 五十肩、時折には膝や腰などに痛みを感じる自分にとって、決して楽な仕事ではない。
 それでも、仕事中は別のスイッチが入ったように動き回れるのが不思議だ。

 昨日は、エレベーターもない公営住宅の3Fに住む老婦人の部屋まで、灯油が入ったポリタンクを持って走った。
 彼女は喜んでくれて100円のチップを受け取った。
 たかが100円かもしれないが、それ以上に彼女の思いがじんわりと伝わってきた。
 金額の問題ではない。息づかいを感じる相手から、思いをはっきりとした形で示してもらったことが、自分に訴えかけてきたからだ。

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今日の写真のモデルは月乃えなさん。