自宅から名古屋駅に行くのにはいくつかのルートがある。どのルートを選んでも、最低一回の乗り換えは必要。
今朝は、平日にいつも乗り換えるターミナル駅で乗り換えた。私鉄、JRのローカル線を乗り継いで名古屋駅を目指した。
自宅から乗った私鉄も、JRのローカル線も乗客は少なかったし、乗り合わせた乗客はほぼマスクをしていた。
名古屋駅のローカル線を降りて新幹線の改札をくぐるとすぐに売店を目指した。
用意していたマスクを自宅に忘れたことに気がついたからだ。
いくつかの店でも尋ねたが結果は一緒。わかってはいたが、どの店でもマスクの在庫はなかった。
諦めて新幹線のホームに上がると、いつもと比べると待っている乗客は少なかった。ホームの橋まで歩いた。今日は指定席ではなくて自由席を選んだから。
今の状況を考えると、新幹線の乗車率は低いと思わざるを得ない。
新大阪行きのひかりに乗り込むと案の定だった。
必然なのか、偶然なのかはわからなかったが、自分が座った後ろのシートには海外から来たツーリスト。自分が乗った車内はこんなご時世にも関わらず、他の国の人の方が多かったように見えた。
のぞみではなく、ひかりだったので停車駅は多かった。岐阜羽島や米原にも停まったので、実質にはこだまと同じだっただろう。
新大阪駅に着くと地下鉄の御堂筋線に乗り換えた。6年前に大阪の梅田で仕事をしていたころは、乗り慣れていた路線。
階段を昇ってホームに辿り着くと、人影はまばらだった。大阪メトロで一番の幹線路線なはずなのに。
難波方面の電車に乗りこむと車内もガラガラ。それでも梅田を過ぎたあたりから、シートがまばらに埋まりだした。
座っている人たちを見ると、マスクをしているのは半分くらいだった。
長居駅で降りて、長居植物園へ向かった。駅の階段を昇るとすぐに公園に入るのだが、植物園までは以外と距離があった。
公園に入るとすぐに花をつけている梅の木が続いた。
園内には家族連れも目立ったが、マスクをしている人は目立たなかった。
同じ大阪にあるUSJが営業していないのが、不思議なくらいに。
長居植物園を訪れたのは初めてだった。普段とは比べようはなかったが、それほど来園客が少なく感じなかった。
植物園で写真を撮った後には、大阪城にも赴いた。
大阪城には一度だけ、足を向けたことがあった。その時と比べても、観光客が減っているようには思えなかった。駐車場に入るための車が列をなしていたし。
新幹線に1時間弱乗るだけで、世間で起きていることの捉え方がこんなに温度差があることを知ることができた。
日本は自分が考えているよりもずっと広い。自分の心とは違って。
