昨日の午前中に参加した撮影会が終わった後は、一緒に参加していた友人とお昼を食べることにした。
考えていた中華料理屋があったので、足を向けたが見当たらない。
仕方がないので、鶴舞駅のテナントに入っていたチェーン店の蕎麦屋の暖簾をくぐった。
ちょっとした小料理をつまみながら、二人で何杯かのビールを呑んだ。写真や撮影会に関わる話をしながら。
最後に自分はざるそばを頼んだ。そば湯も楽しむつもりで
だが、店を出た後に気がついた。そば湯をお願いしなかったことに。
昼からのアルコールは呑んでいる本人が思っている以上にまわりやすいのだろう。
店を出たところで友人と別れた。
そのまま、地下鉄に乗って。向かった先は大須にある、七ツ寺共同スタジオ。名古屋小演劇界を語る上では外せない劇場だ。
今までにこの場所で何度か芝居を見たことはあったが、ここ数年、いや十年以上は足を運んでいなかった。
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久しぶりに自分が訪れた理由は人繋がり。かつて自分が在籍していた会社の同僚が芝居に関わっていて、今回の上演をその同僚から誘われたからだ。
自分が誘われたのは、先月の今ごろ。新型コロナウィルスが話題にはなっていたが、これほどまでに人々を揺さぶるようになるとは、想像していなかった。
劇場の入口では、マスクが配られていた。持っていない観客限定で。
試しに係の女性にねだってみたが、マスクマンだった自分はもらうことはできなかった。
撮影会と同じように、受付時に手をアルコールで消毒された。その係が女性だったことが、撮影会と違っていた。 久しぶりのスタジオ内は、自分が思っているよりも狭く感じた。特にステージが。
一方、客席は広く取られていた。パイプ椅子が使われて、客同士のスペースに気が配られていた。
芝居の内容についてはネタバレになるといけないので、多くは触れない。
ただ、テーマはいかにも演劇らしいものだったように自分は思えたし、古さも感じた。
古典的なものは普遍的なものになり得るが、ただ古いのと古典的であることは違うということを、観劇後に考えていた。
他にもいろいろなことを感じたし、考えることもできた。orangesta.wixsite.com
芝居を見終わった後、地下鉄の駅へ向かう途中に交差点で立ち止まった。
その交差点の向こう側には、自分が初めて会社員となった、会社があることに気がついたから。 今から二十年近くも昔のことだが、その交差点近くにはかつてのように牛丼屋と屋内スケートリンクを見ることができた。
三連休最後の日の夕方、暮れゆく交差点をただ見ていた。車が何台も通り過ぎていった。