淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

初めての在宅勤務

 人生において、初めての在宅勤務が始まった。
 今まで何度か自宅に仕事を持ち帰って作業したことはあったが、客先常駐で働いているときには一度もなかった。
 客先常駐で働いているときには自分が作業しているパソコンはもちろんのこと、一部の資料やデータさえ持ち帰ることが許可されないからだ。余程のことでもないかぎり。

 自分が在宅勤務にされた理由は、自分の健康を鑑みてではない。自分が仮に新型コロナウィルスに罹患していたら、まわりに感染させる恐れがあるからだと、はっきりと自分は聞いた。
 こんな時だからこそ、まわりの人間たちも冷静さを失っている。そのために言葉を選ぶ余裕もないのだろう。
 ムッとしたがラッキーだったのかもしれない。こちらも相手の本音を見誤らずに済んだので。

 在宅初日の昨日、いきなり凹んだ。思わぬ濡れ衣を着せられたからだ。
 仕事の最中にテレビを点けているのではないかと、自チームの親分に難癖をつけられた。
 リモート会議をした数分後に、送られてきたメールに次のように書かれていた。自分が会議に参加してから、TVの音のような雑音が聞こえたと。
 すぐさまにメールを返信した。自分が作業しているのは客間でTVがないこと。自宅にTVがあるのはリビングだけだということ。もちろん、TVのスイッチが入っていなかったことも。

 さらに、自分はダメを押した。すぐに、クレームをつけてきた相手とオンラインで話しかけた。先ほどと同じ場所で話していること。テレビの音がまた聞こえるかどうかを。
 人は相手との距離感を感じるツールでコミュニケーションを取るほど、強い態度に出ることを今までの経験で学んだ。電話よりもメール、面着よりも電話の方が人は横柄な態度になることを。
 その数分後に再度、メールが送られてきた。自分意外にも在宅で会議を参加していたメンバーが居たこと、そのメンバーの家庭で誰かがテレビを見始めたかもしれないですね、と。
 白々しいだけではない。口から出た言葉と違って、一度発信したメールは消えることはないことを、相手は気がつかないのだろうか。

 チームとして仕事をする上で一番大事なのは人間関係。そう、書いている自分に失笑しそうではあるが。
 利害が関わるような立場に置かれたら、人は人を簡単に裏切るだろう。出会って三か月ほど、ましてや所属する会社も違っている相手であれば。

 在宅で仕事をして二日。良かったと気がつくことができたのは二つだけ。
 朝、早く起きなくてもよくなったこと。もうひとつは、通勤することに体力や気を使わないことだけ。
 それでもまだ、在宅での仕事は続いていく。この二日間、陽が出ている間の時間がとても長く感じている。

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今日の写真のモデルはゆる子さん。さくらフォト撮影会にて撮影。