淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

六月の道

 飽きっぽい性格が影響しているのだろう。今の現場へマイカー通勤になってから、何通りものルートを試している。
 ここしばらくは新しい道を試していなかったが、昨日から朝だけ新たな経路に変えた。
 帰宅時よりも気持ちが焦っているので、できるだけ道幅が狭くなくて車の流れが滞らない道を求めて。

 昨朝と今朝に走ったルートは自分が通っていた高校の近くを通るが、車窓から見えるほどではない。
 母校から一番最寄りの駅の前は通り過ぎた。自分が高校に通っていたころに比べると駅前はかなり変わった気がする。
 30年も経てば当り前なのかもしれないが、自分の青かった春が遠くなってしまったことを感じさせられた。

 現場のオフィスへ出勤すると月初の雑務を片付けた。
 先月の勤務実績をプロパー社員から紙で受け取って、自社にファックスを送った。
 客先常駐のエンジニアとしては珍しくない作業だろうが、世界中のオフィスワーカーでFAXを使用しているのはかなり珍しいことではないだろうか。
 アナログからデジタルへのシフトを進めているはずの業種に従事しているのも悪いジョークのようにも思える。
 あと何回くらい自分はFAXを使用するのだろうか。ひょっとしたら自分が仕事からリタイヤするまで、FAXは現役のままかもしれない。

 今日、自分が作業指示を受けたのはある調査。
 客先の会社はカビが生えているようなwebブラウザの利用を続けているが、やっとその利用を辞めることを決めたようだ。そのための影響調査が今日の自分の仕事だった。
 少しも面白みはなかったし、好奇心をくすぐられることもなかった。
 何も指示がない場合と時間が過ぎるのはそれほど変わらなかったのかもしれない。

 今日のように時間が過ぎるのを遅く感じる日が増えてきているが、それでも今日からは六月なのがちょっと不思議。
 今の現場に着任してから知的好奇心をくすぐられることもないままに八ヶ月が過ぎた。このまま夏の終わりまで居れば一年になる。
 始業が早いのと約一時間の車通勤はしんどいが、自分のようなロースキルなエンジニアでも咎められることはないことだけは楽だ。
 その一方、スポイルされているとも言えるが。

 今月で49歳になる自分。今の現場にいつまでいるのかも見えないまま。
 それでも今日が終われば明日は訪れる。今月の六月だけが翌月に繋がっていることもわかっている。

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今日の写真のモデルはRIONさん。

それでも昨年よりは五月の風を

 普段ならば月曜日の通勤路はのんびりとしていることが多いのだが今朝は違った。火曜日かと思えるほどに走っている車は多かった。月末だったからかもしれない。

 昨夜は寝付きが悪くて三時近くまで眠れなかった。
 昨夕に実家で弟の独身最後の酒に付き合ったからだろうか。
 マリッジブルーなのかもしれないが結婚相手と向こうの両親のことなどを、酔いに任せて愚痴っていた新郎になるはずの男。そんなに不満があるのならば結婚しなければいいのに。
 自分と同じように愚痴を聞かされていた母に言わせると、自分は弟に比べると妻やその家族について不平や不満を並べてはいなかったとのこと。

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週末のお散歩ショット。

 梅雨の最中なのに、今日はちょっとだけ五月らしさを感じられた。
 オフィスでマスクをしていると暑苦しさを覚えるようになってはきているがあまり湿度を感じなかったからだ。

 昼休みに自分の車に戻って窓を開け放ったままで弁当を食べ、そのままに身体を横にしていると気持ちのよい風が吹き抜けていった。五月らしい気持ちのよい風が。
 おかげですぐに睡魔が訪れた。

 午後、オフィスの自席に座っているのに飽きると廊下に出て窓越しに外を見た。雪に埋もれながら菜の花が咲いていた畑にはきちんとした畝が作られていた。空を見上げると冬や春とは違う雲が浮かんでいた。

 代り映えしない日々が続いているような気はするが今日で五月も終わり。
 流行病に気を揉んでいるうちに今年も5/12が過ぎてしまった。
 昨年と似たようなこともいくつかあるし、違っていることもある。

 ゴールデンウィークが緊急事態宣言下になったのは昨年と同様。
 ただ、昨年の今ごろには初めての緊急事態宣言は解除されていた。
 来月二十日で宣言は解除される予定だが、どうなることやら。東名阪では新規陽性者数が減ってきてはいるが、北海道や沖縄などでは逆に感染は拡大しているからだ。
www.nippon.com
 自分の仕事環境もかなりの差がある。昨年の今ごろはテレワークだった。
 今の現場に比べれば作業の指示も出ていたし、その指示内容や開発に関わっていたシステムにも少しは興味を持てていた。
 逆に今の現場ではろくな指示がない。
 眠たいのを我慢して出勤して自席に座ってぼんやりしているだけで、給料が受け取れると考えればラッキーなのかもしれないが。

 それでも昨年よりは格段にリスクは高い。
 以前からオフィス内でマスクを着けていないワーカーはちらほら居たが、暑くなってきたこともあるだろう。自分以外の誰かがマスクをしていないのをよく見かけるようになってきた。
 コロナチキンの自分としては気になって仕方がない。

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今日の写真のモデルは、初めましてのAyanaさん。

五月の梅雨の晴れ間に思った

 平日の朝、家を出て東へ向かうようになって数ヶ月。
 大昔になってしまったが、自分が高校生の通学方向も東だった。
 亡くなった父親からは都落ちだと揶揄されていたのが懐かしい。
 父と弟は名古屋市内の中心部の伝統ある高校の出身だが、自分は名古屋市から外れた新設校をなんとか卒業した。

 客先常住のシステムエンジニアとして仕事をするようになった今も街中で働いていないとそんな気がする。
 栄、伏見や名駅近辺では一年以上も仕事をしていないが、
 落ちぶれているオッサンエンジニアは田舎でくすぶっているのがお似合いなのだろう。

 郊外に向かって出勤するのもたまにはよいこともある。
 今朝、東の空が素敵だった。ハンドルを握りながらフロントガラス越しに見えた景色が。
 春と夏の朝のいいとこ取りをしたような空だった。遠くの山々には雲や霞がかかっていた。自分が走っている真上には夏らしい青空が広がり、白い雲が浮かんでいた。
 はっきりとした日差しが草や木々の緑をより鮮やかに見せていた。
 左右のガラスを開けると気持ちのよい風が車内を吹き抜けていった。

 ただ、朝の通勤路の流れは淀んでいた。五十日の火曜日、しかも二十五日なのである程度は覚悟していたのだが。
 走行車だけでなく歩行者や自転車まで多く感じたのは気のせいだったのだろうか。
 いつもよりも車が停まっている時間が長かったせいか、通学している学生に目が入ることが多かった今朝。

 分団登校しているある小学生に目が停まった。高学年と思われる女生徒が日傘を差していたからだ。
 明らかに彼女は浮いていた。他の生徒たちからも、まわりのロケーションからも。
 彼女たちが歩いていたのはバスも通る表通りではあったが片道一車線の田舎道。辺りにはリフレインを写している水田が広がっていた。
 のんびりとした雰囲気の中で分団登校していた子供たち。たった一人だけが日傘を差していたらどうしても目立つだろう。

 なぜ、彼女は傘を差していたのだろう? 本人の意思だったのだろうか。親の命令だったのだろうか。
 子役としてどこかの事務所に所属しているのだろうか。ひょっとしたら既にもう、それなりに知られている存在なのだろうか。

 もし、自分がその分団内に居たら彼女にろくなことはしていないだろう。からかうような言動はしても。
 アラフィフになっても大人になりきれていないが、子供のころの自分は異性に対しての態度は本当に酷かった。
 少しも素直になることもできず、雑に接することしかできない子供だったから。

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今日の写真のモデルは季空さん。さくらフォト撮影会にて撮影。

宣言が延長されても

 なんやかやと気になることは多々あったが、blogを更新することなく一週間以上が過ぎてしまった。
 ワイドショー的な視点では取り上げる話題には事欠かなかったが、なんとなく文章を綴る気が起こらずに十日近く経ってしまった。

 自分が好きだったドラマに主演していた人が亡くなったこと、共演していた二人が結婚するニュースも飛び込んできた。
 地元の不名誉な事件にも進展があった。
 大村秀章愛知県知事に対するリコール署名の偽造事件に署名運動を率いた美容外科高須クリニック」の高須克弥院長の関与について。
news.yahoo.co.jp
 流行病の感染拡大のために発出されている緊急事態宣言。今月末までに延長されていた宣言はさらに来月の二十日ころまで再延長される見通しとのこと。
news.yahoo.co.jp
 延長されてもしなくても、今の自分が働いている現場で何かが変わるとは思えない。
 今日も相変わらずにプロパーの女性社員がノーマスクで通勤してきたし。
 どうしても自分は彼女のそんな振る舞いが気になってしまうが、他の人はどうなのだろう?
 少なくとも自分の右隣に座っているエンジニアは自分と同じように気になって仕方がないようだが。
www.bbc.com
 緊急事態宣言下でも東京オリンピックを開催したい人がいるようだが、自粛警察たちはどう思っているのだろう?
 今、北海道で新型コロナの感染拡大が厳しい状況になっているのは、マラソンのテスト大会実施が影響しているのではと思えてならない。
www.sankeibiz.jp
 実弟が来月の上旬に結婚式を挙げる。新郎新婦と新婦の両親と自分と母親の六人だけで。
 街中のホテルで平日の昼間の予定だと弟から電話で連絡を受けていたが、宣言下だったらどうなるかが気になっていた。
 昨日、新郎になるはずの弟に尋ねたら宣言下でも予定通りとのこと。会食中にアルコールを口にすることはできないらしいが。
 平日に催される結婚式に出席するのははじめての経験。

 慶弔休暇を取得するつもりだったが、自分の会社では二親等である弟の結婚は対象外らしい。
 おかげで有給休暇を使用する羽目になってしまった。
 弟の結婚で自分が所属している組織の体質がホワイトではないことを再確認できたのはラッキーだったのかもしれないが。

 自分がこれまでに所属してきた会社の慶弔休暇の制度はどうだったのだろう?
 また、転職活動をするような場合には留意する一つの点として気に留めたい。

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今日の写真のモデルは、初めましての伊藤夢さん。

続・ナビ

hatehatehahaha.hatenablog.com
 先週の木曜日に仕事を終えて家で一人、のんびりとビールを飲みはじめると母親が襲来してきた。
 コロナワクチンの接種予約方法がわからなくて、自分に助けを求めてきたからだ。
 厚生労働省が設置した専用サイト、『コロナワクチンナビ』で実家から歩いて行ける距離にあるクリニックでワクチンの接種と予約ができることを調べて母親に説明したことまでを昨日の記事に書いたので、今日はその続きから。

 何か言いたそうにしている母から言葉を聞き出すと、そのクリニックには行ったことがないので場所がわからないと言われてしった。ヤレヤレ。

 母の車には純正のナビがついている。そのナビに電話番号を入力して連れて行ってもらうことを自分が提案すると、母は次のような言葉を口にした。ナビを使ったことがないと。ヤレヤレ。

 歳をとると多くの人は子供のようになるらしいが、母も今年で72歳。後期高齢者も近づいているので致し方ないのかもしれないが、自分と違って充分すぎるオプションをついた新車を買って保有している。これでは宝の持ち腐れだ。

 晩酌の続きは諦めた。パジャマの上に1枚羽織、母の車の助手席に乗り込むことを決めた。二つの目的を果たすために。
 母に車のナビの使い方を教えることと、クリニックの場所を教えることがその目的だった。

 母が車のエンジンをかけるとナビの使い方の説明をはじめた。一番わかりやすい使い方、電話番号を入力して目的地を設定する方法を。

 春が終わりに近づいているせいか日は長くなってきた。
 それでも外は暗くなりはじめていて、通りを走っている車はヘッドライトを点けていた。
 仕事を終えて自宅へ急ぐ人が多いのか、表通りの車の流れはよどんでいた。

 母は車を発進させるとすぐに裏口に入った。ナビの指示ルートを全く気にしていなかった。
 助手席に座って車窓をぼんやりと眺めているとナビの挙動に少し違和感を覚えた。時にはお節介にも思える音声案内が全く聞こえてこなかったから。
 母にそのことを尋ねたら、鬱陶しかったので苦労して音声が聞こえないようにしたという。ヤレヤレ。

 信号交差点で停車した時にハンドブレーキならぬ、フットブレーキを母に踏んでもらっている間に、ナビの音声案内が聞こえるように設定を戻した。

 ナビの使い方を母が理解したかは怪しかったが、クリニックの場所だけはわかってもらえたようだ。
 翌日、直接に赴いて予約を取ることにすると母は言った。
 母はほっとしたせいか、つまらない次のような本音を口にした。自分を送って行くのが面倒臭いと。ヤレヤレ。

 翌日、母は六月中に二回のワクチンを受ける予約ができたらしい。
 クリニックは整理券を配布するなどの工夫をした対応をしたようだった。
 そのおかげもあって、時間はかかったが予約にそれほどの混乱はなかったようだ。

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今日の写真のモデルはRIONさん。