淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

サラリーマンの鏡

 今朝、副業先に出勤すると本社からの月例の売上報告書が目につく所に置いてあるので、目を通した。
 10月の売上が昨年と一昨年と比べると右肩下がりになっていた。確か9月も同じように売り上げが右肩下がりだったと記憶している。
 従業員を馬鹿にしているのか、その報告書には一日あたりに何杯のラーメン分が増減しているかが書いてある。
 その報告書が掲示されたころから見るのは気分が悪かった。そんな換算した表記をするくらいならば、前年や一昨年に対する曜日毎の比較や営業時間毎の比較をするべきだと考えていたのだが、今月は違った。報告書の最後に営業時間毎の比較もされていた。全ての時間が一昨年に比べると売上が減っていた。

 ここ数年は週末に1回出勤するだけなので、それほどお客や売上が減っているように感じていないが、計算されてしかも比較しやすいようにグラフにされていたので、わかり易かった。
 ただ、自分は副業先ではあくまでバイト。会社の利益なんて知ったことではない。売上が上がった時期に極端に厚遇された訳でもないからだ。しかも、10年回働いて基本給の評価が10円しか上がっていない。
 別にそのことに不満がある訳ではない。売上が上がったときに評価されないのに、売上が落ちたときに何かしら求められてもそれは筋が通っていないと考えているだけだ。

 報告書の最後に、今月の店長会議までに原因と対策を考えて報告するようにと書かれていた。
 世の中にありふれている普通な会社、普通な経営者だと思わざるを得なかった。現場に権限を与えずに責任だけを押し付けている、ありふれたサンプルだ。

 一緒に働いている社員にそのことを話すと、あいつは言い訳の名人だから会議でも切り抜けるだろうというようなニュアンスを話していた。
 あいつとは以前このblogでも何度か取り上げたマコちゃんのことだ。
hatehatehahaha.hatenablog.com
 店長ではないが、それよりグレードの低いチーフという役職についているため、店の責任者を務めている。

 自分が働きはじめたころには、彼の指示で高校生のバイトが換気扇を洗浄した際に、ショートして壊れてしまった。故障の原因の報告を高校生のせいにして会社に報告したのを知ったときは本当に驚いた。だが、今では彼が同じようなことをしても驚くことはないだろう。彼の人間性をある程度知ってしまったからだ。
 似たようなことを自分も10年の間に何度かされたし、知らないところでされているだろう。それが彼の最大のスキルだと自分は考えている。
 そういった振舞いに敬意をこめて、彼のことを『サラリーマンの鏡』と呼んでいる。