今日のお昼休みはデニーズで過ごした。今の現場から近いこともあって、週に1度くらいは訪れている。雑居ビルのテナントなので、お客同士の距離も近いし椅子も若干窮屈だ。コーヒーもドリンクバーなのでセルフになる。しかも、店員に好みのタイプはいない。
それでも利用している理由はWi-Fiが使えるためだ。スマフォに格安SIMを使用しているために、月に使えるパケット容量は1ギガだからだ。大手キャリアを使っていたころは3ギガほど使っていたので、SIMを変えた時にはパケットが足りるか心配だったが、工夫すれば問題なかった。スマフォの普及にともなって、街中にはWi-Fiが使えるスポットが増えてきている状況にも助けられている。
ガストやサイゼリヤと違ってデニーズは値段はやや高いがサービスや雰囲気で差別化を図っているはずだが、昼に利用している店舗にそんなクオリティはない。
今日も隣の席で1人の男性が新聞を見ながら場外馬券売り場のマークシートにマーキングしているかと思えば、レジの方を見ると長蛇の列が出来ている。
どういう集まりかはわからないが20人以上のシルバー世代の団体客が縦に列を作って並んでいる。彼らの中の何人かは後期高齢者だろう。
彼らが何を飲食したかはわからないがとにかく列が進んで行くのが遅い。レジの方を見るとどうやら1人ずつ支払っているようだ。
彼らの後ろには3人組のサラリーマンが並んでいて、苦笑いしながらもその様子を眺めていた。自分から見ても彼らには周りへの配慮がないと呆れていた。
平日のお昼時にはサラリーマンやOLなど、限られた時間の中で昼食をとっている人たちがいることに気がつかないのだろうか。せめて1人ずつでは無くて何人かまとめて払うような配慮ができないのか不思議で仕方がなかった。
自分の副業先でも毎週日曜日にほぼ来店するシルバー世代の男性、3人組がいる。彼らは全員、600円のラーメンを食べるのだがどんなに忙しい時でも1人ずつ支払いをする。こちらとしては代表者がまとめて支払って、後で割り勘してくれればと助かるのだが、今までにそんなことは1度もない。飲食業で働いた経験があれば気がつくことかもしれないが、経験がないと相手の立場になって考えるのも難しいのかもしれない。どんなに歳を重ねても。
最近、彼らが来店するとどんな人間関係なのか気になってしまう。毎週の日曜日に定年後の3人が集まって同じ店で同じラーメンを食べる。親密な関係であれば、今週は俺が来週はお前がというように順番に奢っていくようにすればスマートだと思うのだが、そんな様子はない。
親密でもないのに毎日曜日に集まって食事をするのにはどんな理由があるのだろうか。今のところ自分では想像が及ばない。