淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

ヒゲとボインⅡ

 今年、システムエンジニアとして仕事するのがいよいよ秒読みとなった。代休や有給休暇を使うので、今の現場に勤務するのも残り9日。
 今日の昼にたまたま他の外注のエンジニアと下りエレベータで一緒になったので、お昼を一緒に食べることになった。
 自分は年内で去るが、お昼を一緒に食べた彼はまだしばらくこのプロジェクトに残るそうだ。

 オフィス近くにある中華料理屋で食事をした。ボリュームだけでなく値段の割に美味しいので、よくお昼を食べに来ていたが彼もたまに利用していたらしい。
 彼は20代で自分の年齢の役半分だが、仕事ぶりは自分以上で今まで随分助けられた。
 ゆっくりと2人だけで話をするのはおそらく最後になるためか、自分はざっくばらんに話をしたつもりだ。プロジェクト内では同じ外注同志だから。

 話題はどうしても今の現場、つまり仕事のことになってしまった。自分が時折、話をずらそうと下衆なスペースにパスを出しても彼は走り込んでくれなかったからだ。
 率直に聞いてみると彼は女性に興味がないらしい。一応、確認したが男性に興味があるわけでもないようだ。
 コンピュータ、プログラミングと仕事に1番興味があるらしい。自分とは正反対だ。

 プロジェクトのマネージメントに問題があるという話題が1番2人の意見が一致した。
 彼もボインではなくて、O脚部長の能力に懐疑的だった。そればかりかプロパー社員から彼女がプロマネをするプロジェクトは毎回上手くいかないことまで情報を仕入れていた。
 彼は現場の会社のイベントや飲み会などには積極的に顔を出しているそうで、機会がある度にプロパー社員から社内の情報なども聞いているのだろう。

 自分が今まで集めた状況証拠から社長と女性部長の関係が怪しいと話したら彼は同意してくれたが、驚いたような素振りはなかった。何故だろうと思っていると、すぐにその理由を教えてくれた。
 2人はデキてると。それもこそこそ隠れて逢瀬をするような関係ではなく、白昼堂々と一緒に歩けるような間柄であることを。彼らは夫婦だったのだ。

 女性部長は、会社では旧姓を名乗っているようだ。別の名字を彼女が名乗る理由はいろいろあるだろう。
 もちろん、2人の関係についてプロパー社員は全員知っている周知の事実のようだが、自分も含めた外注の一部の人間には知らされていない。

 それらの事実を知った自分は社長に様々な疑問が湧いてきた。全ては書かないが、彼は何故彼女を選んだのだろう。ちょい悪親父風とはいえ、彼の外見は悪くない。30代前半の女性と連れ立っていても似合うくらいだ。
 妻のどこに惹かれたのだろうか。仕事ぶりだとは思えないし、外見も*1正直微妙だ。何か弱みでも握られているのではないかと勘繰りたくなるほどだが、彼にしかわからない魅力があるのだろう、きっと。

*1:彼女は太っている訳でも、グラマラスでもない。