お騒がせ参議院議員だが何かと憎めない山本太郎が昨年の今ごろ、参議院予算委員会で安倍晋三に対して発言した下品な言葉がある。その言葉は『アッキード事件』。
天邪鬼なために権力者が嫌いな自分も、さすがにこの言葉には少々引いた。
国会で森友学園の前理事長、籠池泰典が国会で証人喚問されたのも、ちょうど去年の今頃。
それから今日まで、どれだけ『森友』と『加計』というキーワードを見聞きしただろう。
そんな状況でも昨年秋の衆議院選挙で与党自民党がそれなりに議席を維持したために、残念ながらこの問題は沈静化していた。
だが、3月2日の朝日新聞の報道でまた世間がざわつきはじめた。
正直、自分もこの一報を知ったときは朝日新聞に対して疑念も持っていた。確実な証拠を今日、見るまでは。
今となっては朝日新聞の報道に拍手を送りたいが。大阪地検や財務省の関係者からのリークであることがネットなどで囁かれているが、自分もその推測に近い考えだ。
『ロッキード事件』に準えたとしても、『アッキード事件』という言葉から抱くイメージは卑小だし、下品だ。しかし、だからこそこの言葉にセンスを感じとれる。
首相夫人の安倍昭恵の口利きによって、国有資産が不適正な価格である特定の組織に払い下げられてしまった事実。
本来ならば、法治国家としてあってはならないことを揶揄する意味もこもっていると感じ取れるからだ。
財務省は森友学園関連の種類についての弁明が二転三転している。佐川宣寿長官の発言も含めて。
それがここにきて、あっさり白旗を上げるように文書の改ざんを認めるなんてあきらかにおかしい。あくまで自分の推測だが、他にももっと悪意のある文書の改ざんがあるのではないかと疑ってしまう。
大阪地検やマスコミを納得させるために最小限の書類のみを自ら提出して、出来る限り傷口を小さくしようと計っているのではないか。
もちろん、大阪地検もプロなのだからその点も見越して捜査するだろうし、そうあって欲しい。
だが、自分がそれ以上に期待していることがある。それは文春砲だ。
週刊文春でも、文藝春秋でも構わない。かつて田中角栄を追い回して退陣のきっかけを作ったと言われたことを思い出して欲しい。会社の威信をかけて。
芸能人の不倫スクープに使っているパワーをいくらか振り分ければ、それなりの情報が掴めるのではないだろうか。
ベッキーや小室哲哉のファンを見返すためにも?