淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

ゆで太郎の割引券

 独りでランチを食べるようになってから、3年ほどが過ぎた。昔からの友人から見る自分は、賑やかでお祭り男のように見えているだろう。自分でも性格は明朗だと思う。

 独り暮らしなので、特別な理由がない限り、朝夕食は自宅で1人分を自分で作って食べている。
 1週間で考えると他人と食卓を囲むのは数えるほどで、独りで食べないことがほぼ決まっている食事が週に2回ある。副業先の賄いを食べる時と日曜日の夕食だ。

 副業先の賄いはお昼の繁忙時間、一緒に働く従業員と一緒にラーメンライスを食べる。その場に居ない従業員や常連のお客などをネタにして話しながら。
 毎週日曜日の夕食は、実家で母親と食べることにしている。きっかけは、父が亡くなった後に母親が寂しそうだったので、弟と3人で食べるようにしたのがきっかけだ。
 婚活に精を出している弟が居ないことも、最近はけっこう増えてきたので、母と2人になることもしばしばだ。

 宴会部長と他人から言われることもある通り、自分は人と呑むのが好き。週に一度か二度くらいは誰かとお酒を楽しんでいる。
 その回数を加算しても、週に他人と食事をするのは4回なので、4/21となる。1年間で考えると52週なので208/1092と計算できる。年末の忘年会やお正月などには人が集まり易いので、実際はもう少し多くなるだろう。
 自分なりに分析してみたら、孤食の回数は想像していたよりも少なかった。
 だが、女性と二人きりで食べた回数は限りなく少ない。母と娘を除くと。

 先日、久しぶりにそんな機会がおとずれた。この現場に着任することを勧めてくれた、女性エンジニアが自分に声をかけてくれて、ランチを一緒にすることになったのだ。
 正直、少し緊張した。オッサンと呼ばれるような歳でも、女性と2人きりでの食事で硬くなることに驚いたが、楽しいランチになった。

 実は昨日もランチに誘われた。オフィスを出て下りのエレベータを待っている時に。
 だが、残念ながら先約があったのだ。今の会社を辞めた元同僚から午前中にメールで誘われていたからだ。
 彼女との食事を優先したかったが、元同僚の彼が自分を誘うときは何か愚痴りたい時だとわかっているので、反故に出来なかった。どうしようもなく、また無意味なお人好しだ。

 元同僚とランチをしながら話を聞くと、4月から働き出した転職先をクビ同然で会社から追い出されたようだ。
 本当は彼女と来たかったイタリアンの店でイカ墨のパスタを食べながら、彼のどうでもいい話を聞き続けた。
 自分の緊張が足りないせいか、気がつくと自分のシャツに黒い点が数か所、飛び散っていた。

 自分に話を聞いてもらったことのお礼なのか、食事の終わりに彼はあるものを3組差し出した。見るとゆで太郎の割引券だ。最近、現場オフィスの近くに出店した蕎麦屋のチェーン店で、自分も時折利用している。
www.yudetaro.jp
 飲食店の割引券が女性とランチをすることの代償かと思うと、ちょっと寂しい。