昨日の土曜日、久しぶりに早起きをした。休日に早く起床する理由はもちろん、遊びに行くためだ。
行先は郡上市にあるウイングヒルズ白鳥リゾート。人工スノーマット「PIS*LAB」によって作られている、サマーゲレンデを滑走するのが目的だった。
今年もいよいよ自分にとっての夏スキーが始まった。昨年は3回滑走したが、今シーズンは何回遊びにくることができるだろうか。
朝食を食べてから、スキー道具を乗せた車を走らせた。7時30分に家を出て予定通り、8時前にあるターミナル駅に着いた。知人と落ち合うためだ。
知人は自分の車を知らない。自動車の停車位置をGoogleマップとLINEを使って連絡した。相手はすぐに自分の車に気がついてくれた。こういう時、互いにスマホを持っていると便利だ。
知人とは仕事で知りあったので、休日に会ったのは初めてだった。フォーマルな装いしか見たことがなかったが、カジュアルな姿も悪くない。自分ほどファッションセンスが無い人間も、世の中にはそれほどいないだろうが。
知人を車に乗せて、春日井インターにから高速に乗った。郊外に出るほど、路面が濡れていく。
途中で休憩した郡上大和パーキングエリアに着いたときには、空は曇りがちで路面は轍にそって水が溜まっているのが目立っていた。 トイレ休憩が終わると、車をまた走らせた。
最近、気がついたのだが、1人でゲレンデに向かう時はけっこうなスピードでゲレンデを目指す。時折追い越しをかけることも珍しくないほどに。
だが、同乗者がいるときは、制限速度前後でゆっくりと走ることがほとんどだ。
昨日も路面状況が雨で濡れていたせいもあったが、ゆっくりと車を走らせた。
基本ボッチスキーヤーの自分だが、人と一緒にゲレンデに出かけるときは、行き帰りは全く眠くならない。気があう相手であればあるほど楽しくて仕方がないからだ。お喋り好きな性格のせいだろう。
その前に、長時間一緒に過ごさなければならないスキーに、気が合わない相手と一緒に出かける機会は、滅多にないだろうが。
考えたら、ウイングヒルズのサマーゲレンデを誰かと連れ立って滑るのは初めてだった。きっかけは、同乗者がスノーボードの上級者であったこと。冬のハイシーズンにはここ数年、あるスキー場にこもるほどだが、「PIS*LAB」のゲレンデは滑走したことがないので、滑りたいと自分に申し出たことだった。
自分にとって嫌いな相手ではなかったし、自分に多少の好感は持ってくれているようなので、断る理由はなかったからだ。行き帰りともにたわいもない会話だったかもしれないが、楽しかった。相手のことを少しは知ることができたのも良かった。
11時前から4時間券を購入して滑走をはじめた。知人は初の「PIS*LAB」のせいで慣れていないせいか、最初の1本目は苦戦していた。最初のリフト一本分を降り切ったところで、休憩することにした。
自分は早めの昼食を食べて、相手はドリンクを飲んでいた。休憩中、相手に「PIS*LAB」初体験の時はどうだったかを聞かれた。
最初は全く思うように滑れなかったこと、またそれ以上に当時はスキーは自分にとって、遊びのひとつ。向上心がほとんどなかったので、上手く滑れなくても特に思うようなこともそれほどなかったことを思い返しながら話した。
基本的には、今も自分の考え方も大きくは変わっていないが、少しの向上心だけ芽生えたのがちょっとした変化だろう。
だが、相手はさすがにボードの上級者。2本目以降は滑る毎に何かを掴んでいき、滑り方が変わっていった。
最後の数本は相手の滑走中の表情も緩んでいたのが、自分にも嬉しかった。
相手はもちろんのこと、自分も今シーズンは初めてのサマーゲレンデだったので、少し早めに切り上げた。相手もそれなりに楽しんでくれたようだったのが、何よりだ。
また、ウイングヒルズのサマーゲレンデを訪れたいと、言ってくれたほどだったから。
15時前にはゲレンデを上がった。ゲレンデから国道までの山道も、国道も空いていた。東海北陸自動車道も気持ちよくドライブ出来たし、行きは混雑を考えて避けた一宮JCさえ、渋滞はなかった。
早くゲレンデを上がったこともあったが、道が空いていたので予定よりも早く名古屋市内に入った。
帰宅してから、特に予定がない自分。同乗者も夜の予定はなかったので、食事を誘ったら同意してくれた。
相手を自宅近くまで送り届けてから、自宅に自分も車を置いてから、栄で再開することを互いに話し合って決めた。
相手を降ろしてから、自宅までは混雑していた。特に名古屋ドーム近辺で。
名古屋ドームで巨人戦のデーゲームが行われていたからだ。現在、2チームともに調子が悪く、Bクラス争いをしているのにも関わらず、スタジアムで直接声援を送る熱心なファンも多い。
今月末には自分も名古屋ドームに足を運ぶ予定になっているので、その中の1人でもある。
結局、2人で落ち合って一緒にビールを飲み始めたのは19時近く。自分が好きなことをして汗を流したあとのビールは美味しかった。昨夜は相手にも恵まれていたこともある。
他のテーブルから聞こえてきたある会話が気になった。丸栄が閉店することを話題にしていたからだ。皆、結構同じようなことが気になるようだ。
2人とも疲れていたので、21時過ぎには解散した。
帰宅後に何気なくテレビを点けて、横になっていたらいつの間にうたた寝していた。時間を確認したら真夜中だった。こんなに気持ちよく知らないうちに眠っていたのは、随分と久しぶりなような気がした。