また、やられてしまった。きゃんちゃんこと、芳根京子さんが最近更新したblogタイトルが可愛すぎたので、自分も同じタイトルになぞらえて、今月頭からの近況を書くことにした。
ameblo.jp
先月末で前の現場が終了してから、次の現場が決まっていない。
そういった状況を、この業界では『待機』と呼ぶことが多い。
大抵は、自社のオフィスに勤務して、パソコンと机と椅子が与えられて、自己のスキルを研鑽するように会社から指示される。今後の案件に備えるためというのが、建前だ。
時には、会社で請け負っているシステム開発などに携わることもままあるのだが、今自分が勤めている会社ではそのようなことは発生しない。
仕事を会社自体で請け負うような営業方針ではないからだ。あくまで人を売ることに徹している。最低のコストで安定的に会社は利益を享受できるからだ。
一昨年まで在籍していたある取締役が、外で仕事をする辛さを味わったために、持ち帰ってできる仕事を探して、受注しはじめた。
当時の取締役の話では、受注する仕事の規模が少しずつ大きくなってきているので、自分のように外に売りに出されているエンジニアを少しずつ自社に戻さないと、裁ききれなくなると、話してくれた。
だが、突然にびっくりするようなことが起きた。その取締役が解雇されてしまったのだ。そのことについて、会社側からの説明は一切なかったし、今でもない。後日、取締役から直接聞いた話だ。
取締役の話によると、受注する仕事の規模が大きくなるにつれて、請け負ってから作業が完了して相手先からのお金を受け取るまでの期間が長くなる。しかも、受けた仕事の規模がまちまちだと、定期的にお金が入ってこないことも発生してしまう。
そういった状況が起きてしまうことが、社長の考えにそぐわなかったことが、会社を追い出されたことの原因だろうと、取締役は自己分析していた。
その話を聞いたとき、自分は自社及び社長に対してがっかりした。それどころか、失望した。
そんな小さな考えしか持てない経営者ならば、こちらも自己権益をさらに追及した方が身のためだと、考えを新たにしたのだ。
自分は今待機中。待機の場合には出社しなくてもよいことになっているのが、我社の数少ない良いところだ。
月曜日から自宅で過ごしているために、先日のベルギー戦も時間を見にせずに観戦できた。
ただ、待機が長くなると全く収入に響かないわけではない。いくつかの手当てが無くなることと、賞与にも影響する。入社するときの話では影響がないことが、約束だったのだが。
人同士が互いに理解する気持ちを捨ててはいけないと考えてはいるが、なかなか簡単ではないことも、確か。まして、その関係が雇用者と被雇用者であれば。
そんな、人同士が理解し合う難しさを鑑みてまで、シンゾウくん*1は働き方改革法を強行採決したのだろうか。彼自身が野党や有権者に寄り添うような気持ちを持っているかが、そもそも疑問ではあるが。
自分は、娘が働くようになるまでに、この法案を撤廃もしくは改善したいと考えている。微力を尽くすのみだが、自分に何ができるのだろうか。