淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

ベタなラブストーリーの魅力【『四月は君の嘘』を鑑賞して】

 10年以上むかし、年下の同僚からハードディスクレコーダーを買うと、生活が変わると言われていた。それから10年以上が過ぎて、外付けハードディスクをようやく購入して、テレビ番組の録画を始めた。
 我が家はケーブルテレビを契約しているので、ケーブルテレビ会社から借りているSTBに接続して。
 1TBのものを接続したが、すぐに物足りなくなった。容量の問題もあるのだが、裏録ができないからが。そこで、別途500GBの外付けハードディスクを買って、テレビに接続した。
 これで、地上波、BSとCS放送の番組から同時間帯の裏番組を裏録と放送されている番組をライブで視聴することにより、同時間帯の3番組を楽しめるようになった。

 2台目のハードディスクを買ってからのAVライフには概ね満足している。そして、やっとかつての同僚から言われた言葉の意味に気がついた。
 テレビの前に座っている時間が圧倒的に減ったのだ。放送された時間帯に見る番組は、スポーツ中継かニュースが中心になり、バラエティ、ドラマや映画などのほとんどは録画で見るようになったからだ。

 録画しても当然、見られない番組も増えていくデメリットはあるが、最近の自分のように仕事に追われることもない時間ができたときに、蓄積していた情報を一挙に吸収することができるメリットもある。

 さて、撮り溜めてあった映画のひとつだった『四月は君の嘘』をやっと鑑賞した。録画しておいたものの中でも、割と後回しにしていたのには理由がある。ヒロインの広瀬すずが自分の好きなタイプではなかったからだ。どちらかというと、姉の広瀬アリスの方が好きなくらいだった。
 だが、この映画を見て広瀬すずの魅力を自分はほとんど知らなかったことに気がついた。

 この映画の序盤にヒロイン役である彼女が赤いワンピースのドレスでバイオリンを演奏するシーンがある。バイオリンを弾いているシーンの演技については、是非があるようだが、自分は他のことに目が行った。彼女と同じ年頃の女優の中で、彼女ほど赤いドレスを着こなせる人物がいるとは思えなかった。
 このシーンは大変気にいっている。

 ストーリー自体は、ベタなラブストーリーだ。最後にヒロインが病気で死に、山﨑賢人が演じる主人公に手紙が届いて映画は終わる。
 しかも、2人で便せん買うシーンがストーリーの中盤にあり、その時点でヒロインが死ぬことが、予想されるほどだった。

 だからといって、この作品を卑下している訳ではない。それどころか、自分は鑑賞して良かったと想うし、最低でももう一回は鑑賞したいと、今は思っている。
 後半から、自分の涙腺は崩壊して涙で滲んだ視界で見ていたほどだ。

 アラフィフにもなると10代の爽やかではあるが、ありがちなラブストーリーは安心して見ていられる。しかも、そのカップルを演じる俳優の演技力が担保されているのであれば。
 広瀬すずだけでなく、山﨑賢人の演技もそつがなくて良かった。
 こういったベタなラブストーリーを観て泣いてしまった自分。恥ずかしいけれど、そんなオッサンになった自分が結構好きだ。