淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

移ろいやすい時代の中で【『サザンオールスターズ』40周年に思うこと】

 昨夜、NHKで放送されていた『40周年プレミアム「クローズアップ!サザン」』を途中から見た。見始めたら、結局最後まで見続けてしまった。それほどの熱狂的なサザンのファンでもないのに。
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 初めてサザンをテレビで見たのは小学校の低学年。伝説的な歌番組が初めてだった。その番組は『ザ・ベストテン』。
 そのときの楽曲は『チャコの海岸物語』だったと記憶している。
 ランキング上位だったのだが、歌詞の意味や楽曲の良さはもちろんボーカルであるオリジナリティーある桑田佳祐のパフォーマンスも全く理解出来ずに、どうしてこんなグループのこんな曲が人気があるのかを、疑問に思ったことを覚えている。

 それから、ほぼ40年が過ぎた。小学生だった自分はアラフィフのオッサンになったが、サザンはサザンのままだ。
 それまでに、何枚ものアルバムとシングルCDを買ったし、ライブにも何回か足を運んだ。
 印象に残っているのは、ナゴヤ球場でのスタジアムライブだ。やっぱり屋外でのライブは気持ち良くて最高だった。

 また、友人からあるライブのビデオを見ることを強く勧められた。勧められたというより、強引にビデオを押しつけられたようなものだった。そのライブは1995年に行われた、『スーパーライブ in 横浜 ホタル・カリフォルニア』。
 その当時、自分の中にはライブは参加するもので、終わったあとのライブを映像で楽しめるとは思っていなかったのだ。

 さて、話を偶然見たNHKのライブに話を戻そう。昨夜見た楽曲の中で一番印象に残ったのは、『ミス・ブランニュー・デイ (MISS BRAND-NEW DAY)』。
 歌詞がテロップで流れたので、歌詞を追いながらステージを見ていると、歌詞に自分なりの新しい解釈が加わった。
 今まで、何度も聞いていた曲だし、カラオケでも何回も歌ったことがある曲なので、歌詞もある程度覚えているほどなのに。
 明日からの未来を女性に例えて、揶揄しているように聞こえてきた。もちろん、そんな時代に生きる人たちも含めて。時代を作るのは人間だからだ。

 番組後半、メンバーのインタビューの中である2人のフレーズが印象に残っている。
 まずは、原由子のフレーズ。彼女は自分たちのグループを『やすらぎバンド』と言ってのけたこと。
 そして、桑田佳祐が冗談にも聞こえるように、次のように言ったのだ。これからはもう、仕事っぽくやりたくない、と。

 これは40年も第一線で活躍した、バンドメンバー全員の本音かもしれない。サラリーマンだって40年も勤務すれば、ほぼ定年だからだ。
 自分だって60歳までしか働きたくないし、60歳までしか働かないと今は強く決意している。
 彼が1956年生まれであること、バンド最年長の野沢秀行が1954年生まれであることを、最後に追記しておく。