淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

15歳の誕生日

 昨夜、職場で知り合った友人3人とお好み焼き屋へ出かけた。そのうちの友人の1人と以前、そのお店でお好み焼きを食べたことがあったのだが、また食べに行きたいと言ってくれていたからだ。
 その店はあるターミナル駅の最寄りであるが、裏路地の奥まった所にあるために少々わかりにくい。
 店は18時30分に予約したのだが、10分前に駅で全員落ち合って一緒に歩いていくことになった。

 そのお店はお好み焼き以外の料理も美味しいし、店の雰囲気も悪くない。かといって、値段も割とお値打ち*1だ。
 そのせいか、付近にあるキャバクラやガールズバーに訪れるお客が、店の女性と同伴する姿をよく見かける。
 普段なら、平日でも予約を取らないと入店できないことも多いのだが、昨日は珍しく店内は静かだった。
 40代3人の男たちで、店の一番奥の4人掛けのテーブルに陣取った。自分の席から他の客は一組のカップルしか見えなかった。初めは男性1人で入店して誰かを待っている様子だったが、相手が女性だとは思わなかった。
 お好み焼き、焼きそばともんじゃ焼きまでを3人で堪能すると、時計は21時を回っていた。

 河岸を変えることにした。あるガールズバーへ。3人でも何度か遊びに行ったことがある店だ。
 雑居ビルにあるのだが、ビルの入り口で見慣れない正装した若い男性に声をかけられた。どちらに行くのかと。
 すると、その男性は自分たちが行く予定であった店に、入店したばかりのボーイだということがわかった。
 ボーイは店までエスコートしてくれたのだが、エレベータ内でもほとんど無口だった。まだ慣れていないのだろう。

 ガールズバーに入店すると、1人のお客がカウンターに座っていただけだった。
 自分たちはボックス席に促された。空いていたし、3人だったので気後れすることもなかった。
 最初に顔なじみの女性が接客してくれた。彼女は入店してから、それなりの時間が経っていることもあり、そつなく、自分たちの飲み物を用意してくれた。
 自分は彼女とよく顔も合わせているし、LINEのIDも知っているが、こちらからはあまり、メッセージを送付することはないが。

 2人目に自分たちの接客をしてくれたのは、自分が初めて会話をする女性だった。顔は以前に一度だけ見たことがあったが。
 メークを変えていたせいか、受ける印象が違った。
 本人曰く、今日が9度目の出勤とのこと。今まで無理をして、明るいキャラで接客してきたが、自分にはあっていないことに気がついたと話してくれた。

 さりげなくネガティブなことを話すのだが、それがシュールで面白かった。
 キャバクラやガールズバーの女性は、明るい接客だけが求められている訳ではない気がする。きっと、彼女のような、タイプを求めるお客もいるだろう。

 そんな彼女の話の中で、自分に強く残っていることがある。彼女の両親は離婚しているらしいのだが、離婚届を出したのが彼女の15歳の誕生日だったのだ。
 彼女はそのことを気にしているようだった。確かにわざわざ、娘の誕生日に離婚しなくても、と自分も思う。
 これからの彼女の誕生日が良い思い出で何度上書きされたとしても、15歳の誕生日のことは時々思い返されるかと思うと、少しせつない。

*1:名古屋弁で価格が安いという意味