淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

『ローリング・ソング』観劇 【秋の二都旅行 その2】

『ローリング・ソング』を一緒に鑑賞する友人と大阪駅のサウスゲートで合流したのは、12時20分過ぎ。
 合流して公演会場であるサンケイホールブリーゼに徒歩で向かった。何度か歩いたことがある街なのに、何故か景色が違って見えた。マルビルを眺めていて、ビルの姿が円柱だということに初めて気がついた。
 どうやら今まで大阪を歩いていた時よりも、自分の視線が高かったのだろう。視野も広かったのかもしれない。大阪で仕事をしていたときは、何度もマルビル周辺を歩いたことがあったのにも関わらず、ビル全体の姿を見たことがなかったような気がした。

 多少、迷いながらも会場に着いた。当日の開場は12時30分、開演は13時だったので、開場への入口は混雑していた。
 入口で列をなしている人は、女性が多かった。年齢は様々だったが。最近の『KOKAMI@network』公演の中でも、圧倒的に女性客の比率が高かったように思う。
 主人公3人の男性のせいだろう。中山優馬松岡充中村雅俊は女性に人気があるのだろう。
 大阪で観劇する場合でも日帰りのことが多いので、いつもなら荷物は少ないが、今回は泊まりで来ているのでそれなりに荷物が多いので、コインロッカーに荷物を預けたが、使用料金は返金されたので実質無料。こういった開場でのこのような配慮は嬉しい。

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ロビーの一コマ、ピンボケしているのは気のせい?
 自分たちの席は2階席の端だった。それでも充分、ステージを楽しめたが友人には少し申し訳なく思った。彼は、人生初の観劇だったから。
 幕が開くまでの間に、友人からこういったものをよく見に来るのかを聞かれたので、それなりに見に来ているというようなニュアンスを答えた。
www.thirdstage.com
 幕が開いた。『ローリング・ソング』は音楽劇。ミュージカルほどではないが、それなりに音楽が多い。メインキャストは全員、歌うシーンがあった。
『KOKAMI@network』公演では初めてだと思うが、途中で休憩があったのには少し驚いた。どういう理由だったのかはわからないが。
 自分は正直、休憩がない方が良かった。物語の世界に入り込んでいるのに途中で覚めてしまうし、休憩後に再度物語に入り込まなくてはならないからだ。

『ローリング・ソング』は観劇して損はなかった。だが、鴻上尚史が書いた最近の戯曲の中では、自分はあまりメッセージ性を感じなかったことは残念だった。理由を考えたが、世代毎の葛藤などについては、自分の方がこのごろは深く考えている気がしたからだ。自惚れかもしれないが。
 曲がりなりにも自分が父親になったことで、自分よりも下の世代が何を考えて思うかを、洞察したり慮ろうとすることが多くなっていることが影響している気がする。
 また、小説に取り組み始めたことも大きいのかもしれない。同人誌の同人には年長者が多いからだ。

 だが、観劇後の後味は良かった。最後は主要キャストでアップテンポの曲を合奏して終わるのは、見応えがあった。
 個人的には森田涼花さんに、好感を持った。最後の合奏時に彼女はドラムを担当していたことにも、驚かされた。
 自分はそれなりに満足できたが、友人の本音はどうだったのだろう? 今でもそのことが気になっている。(つづく)