淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

満員乗車割引

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 Tカードの情報が令状なしに、お上に差し出されていることは大きなニュースになったし、自分の中でも気になった。個人情報の扱いというものに呆れるくらい意識が低い国に、自分たちは住んでいる。個人、組織問わず。

 見えない大きな力に管理されるような社会につき進んでいるのかもしれないし、もう引き返せないところまで来ているのかもしれないが。
 システムエンジニアという仕事柄、そんな世の流れに逆らうことはできなくても、加担していることはよくあるだろう。

 寒入りしてから、朝の通勤電車が更に混雑しだした。今まで自転車やバイクで通勤通学していた人が、寒いために電車に乗り換えた人がある程度いるかもしれないが、他の要素もありそうだ。それは着膨れ。
 時期的に今が、一年で一番寒さが厳しいとき。当然、乗客の装いも一年で一番厚くなるだろう。そのせいで、乗客1人1人の体積が大きくなっているはずだ。

 小学校からの友人は、数年前に転職してからはじめて電車通勤を経験した。満員電車が苦痛らしく、何かと理由をつけて車で通勤しているようだ。その気持ちは、最近特にわかるようになってきた。
 人は歳を重ねる毎に、独りで居る時間が多く必用になる気がする。車通勤であれば、すし詰めの電車と違って往復ともに独りでの時間が確保できるからだ。

 自分の今の現場の始業時間は8時30分。そのおかげで、7時台の電車に乗らなければならない。それまでは、あまりその時間帯の電車で通勤したことがなかったので、最初は面食らった。学生の通学時間と重なるために、8時台の電車に比べると、より電車の乗客が多かったから。

 自宅の最寄り駅から都心へ向かう私鉄電車は、朝の通勤時は4分間隔で運転されているが、一本おきに始発駅が違う。一番郊外の駅が始発の電車と、途中の駅が始発のものと。普通は途中の駅が始発の電車の方が空いているし、少なくとも8時台は幾分余裕があった。
 しかし、7時台はほとんど差が無い。

 乗客はストレスを抱えて乗車しているが、電車を運行している鉄道会社はウハウハなはず。乗車率が高ければ高いほど。乗客が座れようが、呼吸するのがやっとなほど、窮屈な思いをしていようが。他に競合路線も無ければ尚更だろう。
 今朝の満員電車の中、自分はあることを思った。乗車率の高い電車に乗った乗客に、鉄道会社が何らかの還元をしてくれたなら、と。

 自分が住む地方でもIC乗車券はわりと普及している。乗車率の高い電車に乗る可能性の高い乗客は通学通勤者が多いだろう、圧倒的に。彼らは定期券での乗車割合が高いので、IC乗車券の使用者も多そうだ。

 そこで、IC乗車券の特性を活かすのだ。利用者の入札から出札の時間から、乗った電車を特定する。特定したら、乗車率が高かったかを判定し、高い乗車率に乗っていた場合は後日、ポイント還元してはどうだろう。
 身動きも厳しいほどの満員電車に乗り合わせてしまったときも、些細でも後日にリターンが有ると思えば、自分だったら多少は忍耐強くなれるのだが。