淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

弟の引っ越し

 4月になってから15日は家を空けていた。スキー場で雪遊びに明け暮れていたからだ。
 好きなことをしたかったという欲求もあったが、それ以上に自分の住んでいる街、名古屋から離れていたかったから。
 最近、人間関係で気分を害すること、特に身近な人との間でそれはより顕著だったからだ。その中の1人は弟だった。

 父親が亡くなってからは毎週の日曜日の夕方、実家に弟と集まって母親の手料理を食べることが慣習になっている。
 弟はアパートを職場近くに借りてはいるが、実家にも自分の部屋があることもあってか、週末のほとんどはアパートには戻らない。

 実家が道路拡張のために両親が建て直した後は、自分が泊まったことは、1回だけだ。その1回とは、弟と母親が一緒に旅行に行った際に、飼っていたペットのことで留守番を頼まれたからだ。

 弟と母親は、自分と一緒に夕食を食べるときにはほぼ晩酌をする。自分は車で戻ることが多いので、ノンアルコールビールで付き合うことがほとんどだ。
 このごろは、素面で酔っ払い2人の付き合いをすることが、馬鹿馬鹿しく感じることもしばしば。お互いに身内の甘えがあるせいか、言いたいことを言うこともあってか。
 そういった場合は、どうしてもお酒に呑まれている方が優勢だ。

 先月末の日曜日、酔った弟の言動にだんだんと腹が立ってきたので、自分が言い返した。すると、弟も向きになったのか次のようなニュアンスのことを口にしたのだ。加齢のせいだ、と。
 自分は完全に頭にきたので、食事の途中で帰宅した。それから今日まで、弟と会話していなかった。

 今日をもって、弟が借りていたアパートを解約することになっていた。口論するまでは、部屋を引き払う際の手伝いを依頼されていたので承知していたが、年寄り扱いされたので断ったのだ。
 だが、弟が改めてLINEでお願いしてきたので、渋々手伝うことを了承したのだ。

 引っ越しの荷物は、弟がレンタカーで借りたハイエースバン1台に乗る量だった。主なものは冷蔵庫、洗濯機、机、ソファーとベッド。部屋を借りた際も、自分が手伝ったことを覚えている。
 初めはぎこちなかった会話も、一緒に作業するうちに自然っぽくはなっていったが、まだ完全にわだかまりが取れたとは思ってはいない。少なくとも自分は。

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弟が借りていたアパート近くに咲いていた、ツツジ
 引っ越し作業のお礼に、昼に回転寿司をご馳走してくれた。一皿100円の寿司ではなくて、高いものだと1,000円を超すメニューもある店で。締まり屋の弟にしては、結構奮発してくれたと思う。

 母親も含めた3人で食事をするのは、ほぼ1か月ぶり。
 弟にビールを勧められたので、2本の瓶ビールを口にした。弟は残作業があるのでビールを呑まなかったので、普段の日曜の夜とは逆になった格好だ。
 久し振りに3人で一緒に食事をしたが、一番ほっとしているのは母親だろう、きっと。