淡白マスヲのたんぱく宣言 

40歳過ぎのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で毎日書くので気楽に読んでください。

関西のいばらぎ【晩夏の阪奈一人旅 その5】

hatehatehahaha.hatenablog.com
※ 昨日の記事の続きです。
 夕方の大阪の街をナビに従って走った。事故の多い時間帯、しかも知らない道ばかりだったので、かなり慎重に車を走らせた。
 次の目的地はいばらぎ。県ではなくて市の方だ。といっても、中部から東で生活している人にとって、茨城県はわかるけれど茨木市には馴染みがない人が多いのではないか。よく見ると漢字も違うのだが。

 自分はかろうじて、茨木ICの名前を知っていたので関西に、その地名があることを知っていた。高速道路を走行していると、広域の渋滞情報でよく告知されるインターチェンジの名称だったから。
 これまでも茨木市を高速道路で通り過ぎたことは何回もあったはずだが、茨木市内に目的を持って訪れるのは初めてだった。

 今回、自分が茨木市内へ訪れた理由は、ある撮影会でポートレートを撮るためだった。
 自分が申し込んでいたその撮影会が催される場所が、阪急茨木市駅近辺だったからだ。
 続いて参加することになっていた撮影会は、フリプラMODEL事務所が主催する撮影会だった。
furipura-model.com
 カメラ量販店が主催する撮影会で一日中ポートレートを撮ったことはあったが、一日で別の撮影会に参加するのは初めてだった。
 しかも、この撮影会もさきほどと一緒で個撮だった。ただ、先に参加した撮影会と違う点はモデルにマネージャーが付きそうことだ。

 この撮影会で撮影させてもらったモデルはAIさん。衣装は浴衣だった。
 子供のころから過ごした実家は昭和20年代に建てられた建物。祖父祖母と同居していたこともあってか、古臭く感じるものにはなかなか愛着が持てない自分。その中には浴衣も入ってしまう。
 だから、今まで他の撮影会でも浴衣姿のモデルを撮る機会があっても、参加しなかった。

 だが、ネットに掲載されていたAIさんの写真を見たときに、彼女の浴衣姿を撮影したいと自然に思えたので、申し込んだ。
 この撮影会は一部25分。先の予約の関係で、一部しか予約できなかった。

 指定された時間までに茨木市駅近辺に着いてはいたが、モデルとマネージャーらしき2人は見当たらなかった。こちらから、電話をするとお互いに近くにいたので、すぐに合流できた。

 合流するとすぐにマネージャーから質問された。どういうシチュエーションで撮りたいのかを。畳みかけるようにモデルのAIさんからも、どのような表情や感情をして欲しいかも尋ねられた。
 夏が過ぎ去っていく切なさのようなものが伝わる写真を撮りたかったので、その思いを自分なりの言葉で2人に説明した。
 人があまりいない静かな場所で、撮影することで話がまとまったので、マネージャーにある場所を撮影場所として勧められた。ある場所とは、駅ビルの地下にある自転車置き場だった。

 ちょっと違う気もしたが、相手の提案を受け入れた。シャッターを押してみて納得できなければ、その時にまた考えればいいことだから。
 撮影場所として勧められた自転車置き場は、やはりミスマッチだった。自分が考えていたよりも暗いだけでなく、雑居ビルのゴミ集積場のような匂いまでした。
 だが、写真には匂いまでは写らないはずだと、自分に言い聞かせて何度かシャッターを切った。背景の描写を弱めるために、ストロボを使ったりしてそれなりに工夫をしてみたが、それでも何かが違った。
 以下が駐輪場で撮影した写真だ。

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あれこれ工夫したけれど、雰囲気が微妙になってしまった。モデルさんは素晴らしいです、ハイ。
 地下にある駐輪場から上がって、駅周辺の歩道を歩きながら気になる場所を探して、AIさんの浴衣姿を撮り続けると、なんとか自分なりに納得できる場所を見つけることができた。
 ただ、最終的にこの場所で撮影できたのも、最初にマネージャーの話を受け入れたからだと思う。
 初対面で何も実績もない関係の状態で、自分の考えだけを相手に押しつけても、人と人との間はなかなか上手くいかないはずだ。自分が場所を細かく移動したいと考えても、2人が素直に従ってくれなかったかもしれない。
 ポートレートを撮りはじめてから、人との関係について随分考えさせられてきたからだ。

 数ある被写体の中で、自分がポートレートに夢中になっている理由のひとつがそこだと思う。
 男だから当然、キレイで可愛い女性の写真を撮るのが楽しいのは当たり前の話。その点は格好つけて言い訳するつもりはない。
 ただ、それ以上にカメラマンである自分とモデルさんの間にあるものが、写真になって表れることに気がついたことが、夢中になっている一番の理由だ。
 2人の距離感や互いに相手をどう捉えているかなども、驚くほどに炙り出されてしまうことも珍しくない。自分のように、決して高くない撮影技術でも。

 撮影時間の終わりが近づいていることをマネージャーが知らせてくれたので、解散場所へ戻った。
 まだ、ほんの少し時間が残っているとのことだったので、シャッターが閉まりまくっている雑居ビルのフロアで、最後の数ショットを撮らせてもらった。この二日間の最後になる写真を。

 終わりの時間が来たので、2人と別れて車に戻った。車を走らせようとすると、写真を撮っているときよりは周りが多少は明るく感じた。
 夏の終わりが近づいているとはいえ、まだそれほど陽は短くなっていない。
 少しずつ暮れていく中を、自分は車を走らせた。往路とは同じように高速道路を利用しなかったが、違う道を。

 途中、ファーストフード店のドライブスルーで夕食を買った。その商品をかじりながら、ハンドルを握り続けた。
 帰路の途中、TwitterのDMが届いた。確認すると送信相手はモデルのまやさんだった。
 彼女の写真の掲載先として、TwitterInstagramとこのblogを考えていることを伝え、その際に互いのアカウントを交換していた。

 すぐに返信しようとしたが、思いとどまった。道中の先はまだ長い。無事に帰宅してから、その連絡とお礼を連絡した方がよいと考えたからだ。
 日付が変わる前、日曜日中になんとか帰宅した。結構長い距離、長い時間を1人で運転したのに、疲れも睡魔も感じなかったのが不思議だった。
 荷物を降ろすとすぐに、パソコンの電源を入れてTwitterを起動した。(了)

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今日の写真のモデルは当然、AIさん。過ぎ行く夏の憂いを少しでも感じてもらえたら。