淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

九月最初の平日の朝に

 今日から新しい会社、新しい現場で働き始めることになっていたので、自分としては珍しく緊張感があった。
 朝も余裕を持って起床し、しっかりとした朝食を取ってから最寄りの駅に向かった。
 駅の入口である県会議員が辻立ちしていたが、議員にはっきりとした興味を示すような駅利用者はほとんどいなかった。
 随分前に見た光景のような気がしたし、最近見たばかりの光景のような気もした。

 駐輪場に自転車を置いて、改札へ向かおうとすると広くない駅舎がもっと狭くなっていた。駅舎の中程にホワイトボードが置かれていたためだ。
 ホワイトボードには人身事故が発生したために、ある区間で電車が運休していることが掲示されていた。丁度、今日から自分が通勤に向かう方向だった。
 ホワイトボードにはおよその復旧の見通し時間も書かれていたので、一旦帰宅した。
 動かない電車を何処で待っていても状況は変わらない。家でくつろぎながら待っていた方がいいに決まっているからだ。

 すぐに自社と現場の責任者の携帯電話に連絡したが、二人とも電話に出ることはなかった。仕事を通しては人を信用しないようにしているので、やっぱりと思っただけだ。
 それでも、自社の人間には留守番電話を残し、帰宅してからはトラブルに遭ったことをメールで連絡したが。

 帰宅してからネットやtwitterで情報を集めていると、復旧の予定時間よりも数分早く電車が動きだした。
 もう少しのんびりしたかったが、仕方がないので駅に向かった。1時間ほど前は混雑していた駅舎も、のんびりとしていた。ホームで電車を待っている客も、遅れてきた電車の乗客も少なかった。

 愛知環状鉄道へ乗り換えるために新瀬戸駅で降りると、駅員が配っていた紙片を受け取った。紙片は延着証明書で99分遅れたことが記されてあった。
 ただ、その紙切れがあったとしても、減給になってしまう可能性は否定できない。IT業界の会社、あるあるだ。

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延着証明書。
 愛知環状鉄道に乗っていると、高校生だったある日のことを思い出した。そのある日とは、名鉄ストライキが予定されていた前日。
 夜に担任が電話をかけてきて、ストライキが発生しても時間までにちゃんと登校するようにと通達してきたのだ。

 そのことを受けて自分と両親が多少エキサイトしたことを覚えている。父は生涯、自動車運転免許を持たなかったし、当時はまだ母も免許はなかった。
 土地柄なのか、当たり前のように複数台の車が家庭に普及している愛知県にあっては珍しい家庭だったかもしれない。
 もし、ストライキが発生したら現実的な話、自宅から自転車で通学しなくてはならなかった。
 幸いにもストライキは回避されたが、担任からの理不尽な言葉だけが今も自分の心に残っている。

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今日の写真のモデルはまやさん。