四月も中旬になった。在宅勤務になってからほとんど外に出ていない。
近所を散歩するほかはスーパー、ドラッグストアやコンビニなどへ買い物に行く程度だ。
昨夜は久しぶりに買い物以外で家を出る予定だった。
町内会の夜回り当番だったから。
だが、当日に夜回りは中止になった。来月末までは夜回りを中止するようにと自治会から連絡があったらしい。そのことが書かれていたメモが夕方、ポストに投函されていた。
このまま、夜回りの活動自体がなくなってしまう可能性まで、自分は考えてしまった。
隅田川の花火大会や仙台の七夕が中止になったことを、ニュースで知った。
すでに、青森のねぶた祭りも中止が決まっている。
一部の責任のある人の感度がしっかりしているのを感じて、久しぶりに少しほっとできた自分がいた。
これらの決断は後になっても、正しかったと言われるのではないか。
今朝、この文書を書く前に少し出かけてきた。
早い時間の方が、スーパーは空いているかもしれないと考えたから。
朝の7時から営業している近所のスーパーまで自転車で向かった。
自宅からスーパーまで行く途中、裏道を走ると幼馴染みの家の前を通り過ぎる。
行きは友人が仕事で使っていると思われる白いバンが停まっていたが、帰りには停まっていなかったので、仕事に出かけたのかもしれない。
実は珍しく自分も今日は朝、1時間ほど仕事をした。
在宅勤務時のルールとして、休日に仕事をすることが認められているかどうかはわからないが。
友人の家の先には保育園がある。その保育園に自分の娘はお世話になっていた。
自分が娘を送迎したころの日々を、遠く感じた。
というか、このごろは数日前のことでも、かなりの距離を感じてしまう。
先週末のことを思い出そうとしても、上手く思い出せない。
先週の土曜日は歯医者に通院したのを覚えているが、それ以外は何をして過ごしたのかが、ぼんやりとしている。
スーパーの前まで来ると自分は多少、たじろいだ。
駐車場に停まっている車が想像していたよりも多かったから。
店内を覗くと、家族で連れ立って来店している客が少なかったこともあって、買い物することを決めた。
ほとんどの食材は充分に余っていたが、袋入りの即席麺だけは相変わらずに在庫が少なかった。
レジが空いていたのも、少し安心できた。レジの係全員がマスクをしてくれていたこともあって。
コンビニは店によって、マスクをしていない店員も目立つようになってきた。
状況が状況だから仕方はないとは思うが、そんな店員がいるとやっぱり気になってしまう。
そんな自分のような感覚のせいもあるのだろうか。アベノマスクが全家庭に配られることになってしまったのは。
世界中から物笑いの種にされていても。