勤めている会社の給料明細が今月から電子化された。
システムの仕事をするようになって20年近く。いくつかの会社を渡り歩いてきたが、思っていたことがあった。
どの会社でも給料明細は印刷されて、自宅に郵送されてくるのかを不思議に思っていた。
仕事において、新しくシステムを作ることにいくつか関わってきたが、その中には紙で印刷されていたものを電子化することにも関わってきている。
その中でも自分にとって一番印象深いのは、私立の総合病院の情報部員として勤めていた時のこと。紙で管理していたいくつかのものを電子管理にしたことだ。
現場ではペーパーレスを指向するのに、自分が所属していた会社ではペーパーレスが進んでいないことがほとんど。
他の業種ならいざ知らず、IT業界へ入社及び転職する際も、まだまだ紙の履歴書が求められる。そんな事実を心のどこかでせせら笑わずにはいられない。
産まれてはじめてパソコン画面で自分の給料明細を見ると、あることが気になった。それは、社保の合計金額。
自分の手取り金額から1/6近くも、お上に分捕られていたからだ。もちろん他に所得税もしっかり引かれている。
これまではそのことをあまり強く気にしてはいなかった。給料が上がるよりも、社保の増額スピードの方が早いと一時、世間で話題になった時にも。自分はただ諦めていたように思う。
だが、今の政府がコロナウィルスの対策として打ち出している施策を見せつけられると、納得がいかなくなってきた。
さらに、今の状況とちょっとした先の日々のことだけ考えると。
自分や自分の身近な人間が新型コロナウィルスで命の危険が迫ったときに、この国はおそらく頼りにならないだろう。
初期症状ではどの医療機関も相手にしてもらえない。ある程度の症状が現れてもまともに検査が受けられないのは、周知の事実。
特に上級国民でない、下々の人間ならば。
今週末、いくつかのマスコミが最新の世論調査の結果を発表した。
強く気になったので、ふたつほどを以下に紹介したい。
www.nhk.or.jp
www.nikkei.com
回答率が高くはないが、そんな回答の中でも今の政府を支持する人間がこんなに多くいる事実を、どうしても理解できない。
その前に、人は人のことを少しでも理解できるのだろうか。歳を重ねる度に、理解できないのではないかとう考えに至ることが増えている。
だからといって、他人の気持ちに近づこうとする気持ちを完全に捨てられない自分。そんな自分のことを、自分が悩んでいる。