淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

サンジョルディの日の翌日に

 四月の終わりにしては、寒さを感じる冷たい雨が降っていた日中。
 仕事の合間にネットを見ていたら、今日がプレミアムフライデーだということを知った。

 さらにネットを見ていたらもっと驚くことがわかった。昨日がサンジョルディの日だったからだ。
 20代のころの自分は、生花の業界で仕事をしていた。業界全体が必死になってサンジョルディの日を定着させようとしていた。
 花の業界だけでなく、本に関わる業界もそれなりに力を入れていたのではないだろうか。
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 当時はまだバブルの残照が残っていた。男性が女性に金品を貢ぐのは当たり前だった、あの頃。
 サンジョルディの日は、それなりに定着するのではないかと思っていたが、今の若者のほとんどは昨日が何の日だったかを知らなかっただろう。
 逆に恵方巻きやハロウィンがこれほどまでに定着するとは考えていなかった。

 生花の業界に身を置いたこともあって、女性に花を贈るのには全く抵抗がなくなってしまった。
 それでも若き日の自分は、花束を持って人混みを歩くことに照れはあった。そんなころが懐かしくもある。

 最後に女性に花束をプレゼントしたのは数年前。
 これから先の人生において、自分をそんな気持ちにさせてくれるような女性に出会うことは、あるのだろうか。ちょっと今の自分には想像がつかないが。

 今までの人生で女性にプレゼントしたものを思い返すことはよくあった。
 だが、この文章を書いていて珍しいことをいつの間にか考えていた。それは、女性から受け取ったことがあるプレゼントのこと。

 モテないので女性から受け取ったプレゼントは決して多くはない。というか、その一回一回がかなり貴重なはずなのだが、あまり印象に残っていないのは何故だろう?
 ネクタイ、靴下、CDなどなど。他にも受け取った物はあるのだろうが、今までで一番嬉しかった物はセゾンファクトリーの『飲む酢』。

 春が終わりつつある週末の夜に一人、それをプレゼントしてくれた女性のことを思い出した。
 彼女のことを考えているとここちよい切なさがこみ上げてくる。

 人を好きになることは楽しいことばかりではない。辛いこともつきまとう。
 それでも人は恋をするべきだと思う。終わった後でもこんな素敵な気持ちを抱けるのだから。

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今日の写真のモデルは宮本はなさん。