特別定額給付金のオンライン申請を断る自治体が出てきたことが、ニュースになっている。
百年に一度と言われているような国難の時に、たった10万円を受け取るためだけに手続きが必要なことが問題な気はするが、とりあえず置いておくことにする。
機会があったら、そのことについては改めて文章を書きたい気持ちがあるから。
アベノマスクと同時に小切手を全世帯に送ればいいような気もしたが、それだと余計に遅くなってしまう可能性が高くなってきた。
たった2枚のマスクは、まだ自宅のポストには届いていない。
在宅勤務になり、緊急事態宣言が出てからの巣籠もり生活の中では、ほとんど現金を使わなかった。
逆に対価を現金で支払った場所はかかりつけのいくつかのクリニックと、一昨日整髪してもらった理容院くらい。
おかげで、ATMを1か月以上は使用しなかった。
振込はネットバンク、ほとんどの買い物はカードなどの電子決済で済ませていたから。
オーストラリアではスピード違反の罰金でさえ、クレジットカードで支払うことができることが、村上春樹が書いたノンフィクションに書かれている。
その文章が書かれたのはシドニーオリンピックのころだったので20年ほど前だが、今の日本ではまだ同じようなことができないのは何故だろう?
新型コロナの影響でテレワークが奨励されるようになっても、承認のための捺印が妨げになっていることがさかんに言われた。
先月までは自分もそんなことに巻き込まれていた。
現場での勤務実績を確認して捺印し、捺印したものの写しを紙で受け取ることになっていた。
受け取ったものはそのまま自分の会社へ提出するのではなかった。自宅へ持ち帰り、スキャナで読み取って電子ファイルに変換してからメールで送った。
それでも今月からは、オンライン上で全てが行われるようになった。当たり前のことだと思うし、非難も多かったのだろう。
シャチハタでの捺印には、法律的な意味なんてないことはほとんどの人が知っているから。
システムエンジニアとして初めて働いた会社の上司は、常時シャチハタを持ち歩くのは社会人として当たり前のことだと言った。
上場会社で初めて働いた時の上司は、欠勤などで不在になるときには、シャチハタを会社に置いていくようにと口にした。
二人の上司の言葉に自分は従わなかったし、今でもその言葉には違和感を覚える。
今でもまだ、そのようなことを言う管理者はあちこちの組織に残っているのではないか。
自分の身の回りでも変化をたた怖がっている人は多い。変えた方が、メリットが多いことがはっきりしているはずなのに。