『まさこ』という名前は、自分と年齢が近い女性には多いのではないか。
高校時代の同級生で一人、昌子さんというキレイな女の子がいた。彼女と自分は同じ部活。
同じ部活の友人が一時、彼女のことを異性として意識していたが、結局はどんな物語も始まらなかった。ごくありふれた、そして退屈でもある青春の1ページ。
彼女は今、どこで何をしているのだろう? 世間に広く知られている人の中で、すぐに思いつくことができるまさこさんは、何人かいる。
真っ先に連想するのは、現皇后。次に思いつくのは歌手の森昌子。
正直、どちらも自分のタイプではない。
彼女たちほど名前を広く知られていないかもしれないが、自分が気になっているまさこさんがいる。
森まさこ。代議士でもあり、今の法務大臣でもある。
彼女のことをどれくらいの有権者は知っているのだろう?
彼女の見た目と雰囲気は自分の好みのど真ん中。打つ気満々でフルスイングをしても、おそらく空振りになるだろう。
彼女は大臣になってから、野党やマスコミからいじられてばかり。そのせいか、彼女に哀愁を感じてしまう自分がいる。
彼女がバーのカウンターで一人、呑んでいるのを見かけたら、さりげなく隣に座って彼女に素敵なカクテルでもご馳走したい。
ヤレヤレ。またまた得意の妄想が始まってしまった……。
彼女がTVに映っているとき、影のようなものが見える。
晋三君に進退伺いを出したらしいが、慰留されたことをニュースで聞いた。
彼女のファンの一人としては、背負っている重い荷物をさっさと降ろして、楽になってくれることを願うばかりだ。
司法試験を合格しているので、代議士を辞めても弁護士に戻れば、日々の暮らしにだってそんなには困らないだろう。
それなりの容姿も持ちあわせているので、TVのニュース番組やワイドショーなどに出演できる可能性だって少なくないはず。
美人コメンテーターとして活躍できるかもしれない。
そんな彼女が先日、ある単語を口にしたことに違和感を覚えた。その単語とは、『テンピン』。
ちなみに、テンピンとは賭け麻雀のレートのこと。
彼女はそのレートが高額ではないと言った。
確かにバブルのころまでなら、サラリーマンの遊びでも珍しくなかったかもしれない。
だが、今のように汲々とした世では、そんなレートを選ぶことができる勤め人は、どれくらいいるのだろう?
徹麻で大負けしたら、一か月どころか二か月分の小遣いだって無くなってしまうだろう。
彼女には早く楽になってもらいたい。その前に誰かさんに出した訓告を引っ込めて、懲戒にするという当然の仕事をしてから。