淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

村上RADIOを聞きながら

 最近は2階にあるフローリングの部屋の窓側にパソコンを置いて、仕事をしている。
 今日の昼間は、仕事をしているのにはもったいないくらい。
 ガラス越しに外を見ると、ベランダで雀が遊んでいた。
 窓を開けると、風が木の葉をゆらす音が聞こえてきた。気持ちのよい五月の一日。

 外に出かけたくなるような日だったが、なんとか誘惑に耐えて仕事をした。
 そればかりか残業までしたのだが、あまり捗らなかった。どうしても仕事に気持ちが乗らなかったから。
 パソコンの前に座っていても、いつの間にか他事を考えていたり、ぼんやりとしていたのは五月の風のせいかもしれない。
 五月という季節は時に人を励まし、時には人をやるせない気持ちにさせる。

 今日一日、ほとんど家の外に出なかった。
 ほとんどと書いたのは宅配便が届いた時のみ、玄関の扉を開けたから。
 仕事を終えると入浴と食事を済ませた後に今、この文章を書き始めた。スマホでラジオ番組を聴きながら。
 聞いているのは、村上RADIO。村上春樹ファンながら、この番組を聞くのは初めてだった。
www.tfm.co.jp
 特徴のある声、彼が選んだ楽曲を聴いているとどうしてもビールが呑みたくなってしまった。我慢できずに缶ビールのプルトップを開けてしまった。
 村上主義者の間では、彼の小説を読んでいるとビールが呑みたくなると言われている。彼のラジオ番組にも同じような要素はあるのだろうか。

 実は、今日の日中にも彼の番組を聴いていた。午後に仕事をしながら。
 自分が作って冷やして置いたアイスコーヒーを呑みながら。
 仕事のせいで軟禁されてはいたが、甘さの中の苦みがほんの少しだけ自分をゆったりとさせた。

 新型コロナウィルスのおかげで、心はかなり揺さぶられた。独りでいることが多くなったので、必然的に考える時間も増えた。
 自分のことだけでなく、まわりの人々、仕事や社会のことについて、答えが出ないような問答を一人でずっと続けていた気がする。

 良くも悪くも在宅勤務もいつかは終わる。
 自宅の部屋の窓側に置いたパソコンの前に座ってヘッドセットをしながらオンライン会議をした日々のことを、懐かしく思う日は来るのだろうか。

 缶ビールを飲み干したので筆を置いて、スマホのスピーカーに耳を澄ませたい。
 もう1缶、プルトップを開けたりして?

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今日の写真のモデルは宮本はなさん。