名古屋市内を縦横に車を走らせた一日になった昨日。
午前中の遅くに歯医者までハンドルを握った。
虫歯のために通院中だったが、受診をしばらく控えていた。日本歯科医師会から不要不急の治療は先延ばしにするようにとの指示が出ていたことを理由にして。
クリニックに入ると広くない待合室に患者が何人かいた。歯科クリニックの多くは予約制のためなのか、待合室が広かったところを見たことがない。
診察券と保険証を受付で提出して座ろうとしたら、すぐに受付の係から呼ばれて自分を検温した。額に当てるタイプの検温器で。
TVニュースなどでは見たことはあったが、実際にこのタイプでの検温は初めてだった。
わかっていたことだが異常はなかった。休みの日でも起床時には検温するようにと、仕事先の現場から指示か出ているので、今朝も平熱であることは確認していたから。
診察室に促されると、またまた今まで経験のなかったことを歯科助手から依頼された。少量の消毒薬を口に含ませて、すすぐことを。
治療を受けるまではコロナありきであることを思わせたが、治療中は大きく変わったところはなかった。
自分の歯や歯茎の患部を医師や助手が触れば痛いことは、相変わらずだった。
歯科治療のレベルは何十年もの間、あまりにも変わっていない気がするのは自分だけだろうか。
治療が終わると帰宅して昼食を食べてから、また車に乗り込んだ。向かった先は大高緑地公園。
名古屋の南東にある有名な大きな公園だが、今まで訪れたことはなかった。
目的は撮影会に参加してポートレートを撮るため。
何か新しいことを始めると、新しい場所に足を運ぶことが増える。
行ったことが無い場所に足を踏み入れれば、当当たり前のように何かが発見できているはずだ。そのことの全てに自身が気づけているかは別にして。
撮影を終えると、次は車を西に走らせた。向かった先は熱田神宮の近く。
草薙の剣が御神体になっている熱田神宮は全国的にも有名なはずだが、最寄り駅のことはあまり知られていないのではないか。
地下鉄、JRと名鉄のそれぞれの駅があり、市バスのターミナルまであるので交通上はそれなりに要所のはずだが、利用者にとっては使い勝手が悪いターミナル駅。名鉄の駅だけが数百メートルも離れているからだ。
名鉄の駅近辺でも別の撮影会に参加して、ポートレートを撮った。
撮影ポイントを探しながら歩いていると、今までに何度か見ていた街の景色が違って見えた。というか、何も見ていなかったような感じまでする。
撮影後、車まで戻る途中にあるお店が目に入った。そのお店とは、きよめ餅屋。『きよめ餅総本家』が正式な屋号だということを、この文章を書くために調べて初めて知った。
www.kiyome.net
そのまま店内に入って5個入りを買って帰った。価格はなんと600円。
食べてみると懐かしさを感じた。
店内外の雰囲気と同じように、平成の向こう側になってしまった昭和を感じずにはいられなかった。