淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

先例踏襲

 200万人都市に住んではいるものの、自分が住んでいる地区ははっきり言って田舎。自宅が建っている番地が4桁であることが現している。

 町内では毎年六月、第一日曜日の午前中に草抜きが行われるのが慣例になっている。世帯毎の代表者が一人、出席することが求められていることも。

 先月末のある日、自宅のポストに一組の軍手が投函されていた。
 その軍手を見た時、今年もその時期がやってきたことを思い出した。

 町内の情報伝達は主に回覧板で行われている。
 思い返してみると、回覧板が回って来ないようになって、どれくらい経ったのかはわからない。
 ただ、新型コロナウィルスの感染リスクを鑑みて、アナログなツールでの連絡を控えているのだろう。

 最近の回覧板で見た情報で印象に残っていたのは、5月末までは夜回りを中止するという決定。この決定の理由もコロナのことを考慮したようだ。
 これを機会に回覧板自体を辞めてしまえば、と考えているのは自分だけだろうか。
 そもそも、回覧板というシステムが日本中でまだ、どれくらい残っているのだろうか。

 そんな理由もあってか、数日待っても軍手以上の情報はもたらされなかった。
 草抜きのことが心のどこかで少し引っかかったままのある日、組長*1にバッタリ会った。今年の自分が所属している組の責任者は、自分の母親よりも年長の男性だ。

 組長に今年の草抜きのことを聞いてみると、今年は中止になったとのことだった。彼曰く、そのために軍手だけを配布したらしい。
 状況が状況なので中止に納得はしたが、決定した情報だけは連絡して欲しかった。
 三月末から自分の在宅率は高くなっているので、日中にインターホンを鳴らしてもらえば、ほぼ応対できたはずだから。

 昨日は六月の第一日曜日。
 朝、家の外が次第に騒がしくなり、会話まで聞こえてきた。
 どうやら、一部の住人たちが草抜きを行っていたようだ。
 聞き覚えのある声が、草抜きが中止になったことの伝達がスムーズでなかったこと、中止になった経緯などに納得がいかないことなどを話していた。
 その言い分も少しはわかるが、地区の住民のことを配慮して町内で決まったことだとは、考えられなかったのだろうか。

 今まで、慣習的に行われていたことを踏襲しなくてはいけない理由なんてない。
 場面毎にどういう行動を取るのがベターなのかを、考えられないものなのだろうか。

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今日の写真のモデルはきゃささん。

*1:組長と言っても、道を極めた人ではないので悪しからず。そもそも組長というシステムは国内で一般的なものなのだろうか。