淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

父が今の自分の歳だったころ

 デジカメで撮影したデータが現像できないでいる。データの整理も進まないので、気になって仕方がない。
 修理に出しているパソコンが使える状態で戻ってきても、すぐに現像ができるとは限らない。
 パソコンの中身が初期出荷時の状態になっていたら、現像する環境を構築する必要があるからだ。
 いくつものソフトをインストールして、設定も必要になるので意外と手間がかかる。

 デジカメで撮影するとできるデータはrawデータと呼ばれ、そのファイルをパソコンなどで後処理するとデジタル画像データであるJPG形式のファイルが作成できる。
 最近では、タブレットスマホなどでもrawデータの現像ができるようになってきた。
 自分もスマホで試してみた。現像することはできたが、効率が悪いし、操作が面倒になってすぐに嫌になった。元来、根気も無いし、超絶なぶきっちょでもあるからだ。

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先週末に撮ったスナップ。
 亡くなった父親はメカニカルエンジニア。晩年はパソコンでCADソフトを使って製図していた。
 自分が物心をついたときは製図台を使用していたが、今の自分の歳くらいにパソコンを触りだした気がする。
 エンジニアだったので時代の流れに着いていくのは必然だったのかもしれないが、パソコンとCADソフトを新たに覚えることになった。
 それなりに時間もかかったし、メンタル的にも大変だっただろう。
 今まである程度のものを積み上げてきたのにも関わらず、別の新しい何かを身に着けるためには、どうしてもプライドが邪魔になっただろうに。
 これから先、父のように新しい何かを身につけるために、様々なことに対して、自分は柔軟でいられるのだろうか。

 生前の父からパソコンの状態や操作などを稀に聞かれたが、いつも雑に応対していたような気がする。
 今、思うともっと優しくすればよかったとは思うものの、似たような場面にまた出会っても、同じ様に応対するだろう、きっと。
 好きだったし、敬意を持っていた父に一人前のような態度で向き合うのは、どうしても照れてしまった。
 10年後、いや5年後の自分は娘に知らないことを尋ねられるのだろうか。見栄を張らず、フラットな気持ちのままで。
 答えがもらえるかはもちろん、彼女が決めることだが。


 父が仕事で使っていたデスクトップパソコンは実家から引き取ったままになっていた。数回、電源を入れたことはあったものの。
 写真の現像を行おうとあれこれ触ってはみたが、OSすらまともに動かなくなっていた。
 また後日、時間と気持ちに余裕ができたら、なんとかしたいとは考えてはいる。

 だが、そんな日はくるのだろうか。
 仕事でも辞めないかぎり、時間にも気持ちにもゆとりはできない気がする。父には少しだけ悪い気はするが。

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今日の写真のモデルはめいさん。