昨日は第二金曜日。町内の防犯パトロールの日だった。
服薬している薬が無くなったから、仕事後に街中まで通院しなければならなかった。パトロールの開始時間までに間に合うかは微妙だったが、なんとか間に合った。
20時に待ち合わせ場所になっている近所の公園に行くと、自分以外のメンバーはすでに集まっていた。全員が白いマスクを着けて。
昨夜、町内を一緒に歩いたメンバーでは自分がブッチギリで最年少。
毎月、きちんと参加している訳ではない自分が言うのもなんだが、現役世代の他の世帯主たちはそんなに忙しいのだろうか。
新しい感染症を恐れているために、近所のちょっとした手助けには、参加する気が起きないのだろうか。
自分を除くと他のメンバーの平均年齢はおそらく80歳オーバー。
自分ともう一人の参加者以外は、歩くのもしんどそうな人たちだった。
自分ともう一人で町内の隅まで歩いている間に、ほかのメンバーにはショートカットしてもらったほどだ。
パトロールに従事する時間は20時から40分ほど。歩数は4000歩弱くらい。しかも、たったの月に一回。
組長は防犯パトロールに参加することが求められてはいるが、昨夜は明らかに組長の全員が参加していなかった。
最近の流行ではないが罰則の規定はないし、もちろん対価として金銭などが支払われる訳でもない。
自分とほぼ一緒に歩いた人は二代前の町内会長。
この文章を書いている途中まで疑問にすら思わなかったが、今の町内会長も先代の町内会長も全員が男性。
日本で女性の総理大臣が誕生するのと、自分の町内の会長に女性が就くのと、どちらが先になるのだろう? それらを自分は見届けることはできるのだろうか。
一緒に防犯パトロールを担ったメンバーは友人でもなく、仕事関係でもない。親せきや身内でもない彼ら。
時には近所のつまらないゴシップなども話題になったが、昨日は彼らが口にする何もかもが新鮮だった。
今週の長雨によって各地で発生している自然災害については、それなりには気になっている。
今の自分にとっては正直、それなりなのだ。他人事にしか感じなくなってしまっている。
二年間に岐阜県の関市まで出かけてボランティア活動した自分はどこに行ってしまったのだろう?
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もちろん自分を変えた一番の原因は自分自身。
だが、それでも他の要因もあったと思いたい。変わってしまった自分について考えるときに、逃げ道がないのは辛いから。