ほぼ毎日、自分が愛読している辻仁成のblog。
誰もが知っているようなヒット曲を手がけ、読者の心を奪っていくような小説を書くことができる。希にシャッターを押せば、センスが溢れる写真が撮れるようなマルチな才能を持ち合わせている彼。
プライベートでは素敵な女優二人と結婚していることだけでも、羨ましがっている男性は多いのではないか。
ちなみに自分のまわりに中山美穂だった知人がいた。彼女の結婚にショックを受けて、小説を書こうと思ったらしい。
素敵な女性と二度も結婚した彼が、web上で毎日更新している内容はいつも興味深いのだが、数日前の記事はかなり印象に残った。
自分とは違って明らかに選ばれたような人でも、死にたいと思うことがあるなんて。
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ここのところ、自分の気持ちは落ち着かない。特別に嫌なことばかりが起きている訳ではないはずなのに、何もかもが嫌になることが珍しくない。何もかもの中には、自分自身も含まれている。
つくづく生きているのが嫌になることがままあるが、チキンなので自ら死ぬ勇気もないので、今この文章を書いている。
夕方、車を運転していると中年の男性が横断歩道の脇で、車道にはみ出して立っていた。
ゆっくりと走っていたので大事には至らなかったが、通り過ぎた瞬間に思った。死にたいのか、と。すぐに思い直した。彼は死にたかったのかもしれないと。
辻さんほどの人でも生き難い今の世の中。自分のような凡庸な人間だったら、死にたいという感情が沸くのはごく普通のことではないだろうか。
逆に平均寿命まで生きて死んでいく人の中で、そんな感情を抱かない人はいるのだろうか。
気持ちのブレをなんとかごまかしながら、日々をやり過ごしている人がほとんどのような気がしてきた。
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そんな世でも、他のことの全てを忘れて踊っている人もいる。
このゴシップを知った時は呆れる他はなかったが、一日経つと感じ方が変わった。今では羨ましいとさえ思っている。
橋本岳副大臣と自見英子政務官の年齢は自分と近い46歳と44歳。
そんな年齢になっても回りが見えなくなるほど異性のことを思い、関係を続けるのは大変だっただろう。
自分なんかと違ってきちんとした家庭と社会的な立場もあり、時間だって限られていたはずだから。
自分の気持ちをコントロールできないほどに誰かのことを思えるようなパワーが、中年になってもどうしたら沸くのか、自分に教えて欲しいくらいだ。
最近の自分は、たまに訪れる負の衝動を抑えるだけで精一杯だから。