ここ数日はすっかりエアコンがお友だち。
『災害級の暑さ』という言葉をネットで何回か見かけた今日。
確かに暑い。暑さのせいで他の言葉があまり浮かばなくなっているほどだ。
今年は七月が涼しかったせいもあるだろう。
朝からお昼を食べるまでは巣籠っていたが、午後からは車で出かけることにした。ちょっとした涼を求めるために。
向かったのは岩谷堂。目的地の近くまで来ると駐車場に入るのにも一苦労。駐車場が一杯で30分ほど待たされた。
駐車場にはたどり着いたが、とてものんびり出来そうもない雰囲気だったので、車から降りることなくUターンした。
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皆、考えることは同じらしい。人と変わっていると言われることが多い自分だが、今年のお盆休みに岩谷堂へ出かけようと思いついた名古屋市近郊に住んでいる人は、多かったのだろう。
県境を越えることなく、自然な涼を味わえる場所を他に自分は思いつかなかった。
来た道と同じ道で帰る気がしなかったので、別の道へ車を走らせていると、ナビに映った鳥居のマークが気になったので、車を向けた。
参道の入り口と思われる脇に未舗装の駐車スペースがあったので、車を停めた。
その社は曽野稲荷と呼ばれているらしい。
参道は登り階段。昇ってみると見た目よりも斜度が急。
木陰をのんびりと進むと、汗が噴き出すようなことはなかった。
自分が住んでいる付近とは、空気の質が違っていたように思う。どんよりとしておらず、なんとなく軽かったような気がした。
階段を昇る時にすれ違った参拝者は一人だけ。蝉の鳴き声が静けさを強調していた。
初秋の使者、ツクツクボウシの声を今年になって初めて聞いた。
階段を上がりきると視界が広がった。正面に本殿、その脇に社務所があったが、人影はなかった。
参拝して昇ってきた道を降りて行くと、すれ違った参拝者はまた一人だけだったのは、偶然なのだろうか。
参道を出たところにバス停があったのに気がついた。バスは来なかったが、思い出したように車が時折、走って行く。
車に戻った。駐車スペースが少し陰になっていたこともあって、車内はそれほどに暑くなっていなかった。
ゆっくりと走り出すと、ある場所へも寄り道することを思い立った。その場所とは定光寺公園。
田舎道で信号もほとんどなかったので、15分ほどで公園の駐車場に着いた。
駐車場は思ったよりも車が少なかった。車から降りると思ったよりも暑くなかった。
園内も人影はまばら。目に入った来園者は家族連ればかりだった。
カメラを携えてなかったら、他の人からは奇妙に思われていたかもしれなかった自分。
この公園には娘と訪れたことがあった。2年前の初夏に。
自分にとっては、ちょっとした思い出だ。