淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

太陽熱温水器

 今現在の名古屋の気温は34℃らしい。
 暑すぎる日が続いているせいで身体が慣れてきたせいか、さほど苦には感じていない。エアコンをかけずにこの文章を書いているが。
 14時には39℃まで気温が上昇することが予想されているので、ランチ後にはエアコンの電源を入れるかもしれないが。

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先週末に撮ったスナップ。

 子供のころから汗かき。暑く感じるときばかりでなく、緊張しても汗をかいてしまう。
 しかも、そんな時にかぎって手のひらからも汗が吹きだしてしまう。
 そんなこともあって、これまでの人生で異性と手を繋いだ経験は多くない。どうしても、相手に遠慮してしまうから。

 おそらくこれまでに一番手を繋いだ回数が多い相手は娘。
 彼女も小学校高学年になったので、自分と手を繋いでくれることはもうないかもしれない。

 改めて考えてみると、父と母に手を繋いでもらった記憶が残っていない。
 特別なことではないので印象に残らなかっただけなのだろうか。
 自分は娘と手を繋いだことを覚えているが、娘はどうだろう? 自分の手のひらの感触は彼女の中に残っただろうか。

 学生のころのテストで、自分が手にかいだあせで答案用紙へ記入しているときに、穴が空いてしまったことがある。それも、一度や二度ではなかった。
 書いた文字が汗で滲んで用紙が灰色っぽくなることは、しょっちゅうだったし、書いた字はともかく答案用紙が汚いと教師から言われたこともあった。
 そんなことを言われても深く傷ついたことはなかったような気がする。

 物心を就いたとき、自宅にはシャワーがなかった。自分のような汗かきでも、気軽にシャワーを浴びることはできなかった。
 薪で風呂を沸かさなければならないほどだったので、当然だろう。

 そんな我が家にもある日、シャワーがやってきた。祖母が奮発して太陽熱温水器を買ったからだ。
 実家の南側には通りを挟んで小学校の校舎が建っていた。鉄筋コンクリート3F建ての。
 陽が浅くなる時期には自宅の敷地内には陰が多くできた。温水器の性能が発揮されるかを家族の皆が気にしていたが、少なくとも夏のころには全く問題がなかった。

 日中に家族の誰かがシャワーを浴びて、使用した分を給水すれば夕方には熱いお湯になっていた。
 夏の晴れた日には、薪をくべることはほとんどなくなった。

 我が家に革命を起こした太陽熱温水器。最近ではめっきり見かけなくなった。
 瓦屋根に乗っている温水器が、夏の陽射しを浴びてギラリと光っている姿を。

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今日の写真のモデルはきゃささん。