淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

まな板の上

 午前中の早い時間に歯科医へ行ってきた。診察の予約時間は8:15。朝の通勤ラッシュと重なる時間だった。
 雨が降り出しそうな空だったので車で向かったが、遅刻するかとヒヤヒヤしたが間に合った。思ったよりも道が空いていたから。
 自宅待機になっているために減給になることは厳しいが、治療に時間がかかる歯科へは、好きなように通うことができている。

 先週の金曜日にも治療を受けたが、その後は二日ほど患部が腫れた。治療したのは上の歯だったので、鼻の横のあたりまで腫れて手で触ると痛かった。痛み止めを飲むか迷ったほどだ。
 そのことを今日、主治医に告げたがリアクションは薄かった。想定内だったのだろう。久しぶりに触ったからね、と素敵な声で言ってくれたことだけが慰めだった。

 歯科医で治療を受ける度、最初に歯科助手から口を濯ぐことを促される。診察台が倒されると緊張する自分。
 主治医がやってくるまでの時間が診察時間内で身体が一番硬くなっているのではないか。
 他の患者はどうなのだろう?

 治療中も含めて前回はかなり緊張したが、今日はそうでもなかった。汗をかかなかっただけでなく、身体に変な力も入らなかった。
 なるようにしかならないという気持ちに、なんとなくなれたから。
 その理由は何だろう? 昨夜よく眠れなかったので、ぼんやりとしていたことが影響したのだろうか。

 治療が終わって診察台を起こした後に主治医が尋ねてきた。次に治療する二本の虫歯への方針について。
 一本ずつにするか、二本同時に対処するのかを。二本を同時に対応すれば通院回数は短くなるが、その代わりに治療している間は物の咀嚼が難しくなるらしい。
 少し考えてから二本同時の治療をお願いしたが、今になってまた迷い始めている。

 通院回数は短くなるかもしれないが、一回の治療時間は長くなる。そうなれば、よりみっともない醜態を歯科医のスタッフたちにさらけ出すことになるかもしれないからだ。
 それでも、診察台に座ったらまな板の鯉と同様。治療中は主治医をはじめ、歯科のスタッフたちに全てを委ねるしかないのだろうが。

 会社からの今の自分の扱いも同じように思えてきた。ジタバタしても仕方がないのではないかと。
 自分らしくないかもしれないが、しばらくは受け身に徹して会社の出方を見るのも悪くない気がしてきた。
 考えすぎて気に病んでも、自分だけが無駄に疲れてしまうだけ。
 ここで疲れてしまうには、先の人生はまだまだ長すぎるはずだから。

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今日の写真のモデルはともみさん。