淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

JUST A MAN IN LOVE

 昨夜、昔からの友人に焼き肉をご馳走になった。
 二人で訪れた焼き肉屋は、その友人がかつて住んでいたところから数百メートルほどの距離。
 それにも関わらず、友人は一度も来店したことがなかったので、ずっと気になっていたらしい。

 自分は一度だけ訪れたことがあった。祖父が亡くなった直後の晩のことだったが、もうどれくらい昔になるかは正確にはわからない。
 自分がサラリーマンになっていたこと、父の弟つまり叔父と一緒に来店したこと、叔父が父のことをあまり面白く思っていないこと、蜂の巣を食べたことくらいしか記憶にないし、店の内装などは全く覚えていなかった。

 友人が先に店に電話してくれて助かった。コロナ禍の月曜日にも関わらず、店には活気があったからで、連絡してなければすぐには座れなかっただろうから。
 そんな雰囲気の方が、つまらない話や愚痴も話しやすい。

 ロースターの火を消してもらった後にアイスクリームを食べていると、共通の友人の大昔の小さな恋の話になった。
 昔から噂好きでおしゃべりな自分。その話は何回もしていてくどいと思っていたが、友人は聞いたことがなかったらしく興味深そうに聞いてくれた。
 男女の昔話をしたり思い返したりするのに、すっかり似合う季節になったと思う。

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昨日、訪れた有松のスナップ。

 今の若い人たち*1、恋に破れたらその傷を癒すために旅をすることはあるのだろうか。
 自分は二十歳のころに一度だけある。一人ではなかったが。
 当時も今もたいして仲が良くなかった同窓生に誘われたが、やり場のない気持ちをどうにかしたくて、その旅の計画に乗っかった。
 メンバーは自分を入れて四人で行き先は富山県。友人の車で名古屋から白川村を経由し、和倉温泉に泊まった。
 宿はその日にお願いしたので夕食が間に合わず、焼き肉屋へ行ったことを覚えている。

 ちなみに、自分に声をかけてくれた彼は小学校から高校までが一緒。他の二人のことも自分はよく知っていた。一人は高校が一緒で一年生のころに同じクラス、もう一人は小学校から中学校が同じで、クラスも何回か一緒になったことがあった。
 高校が一緒だった彼をB君、小中学校が一緒だった彼をC君としたいが、彼ら二人はお互いにほとんど面識がなかったので、B君C君のことを知っている自分が間接材の役割として、旅行の計画者に声をかけられたのだろう。


 当時、四人の中で交際している相手がいたのは、旅行に声をかけてきた彼だけだった。
 そんな彼が小さな貝殻の耳飾りを土産物屋で選んでいる姿を見て、感傷的になった自分。
 秋の日本海と空を眺めていると、カーステレオから流れていた桑田佳祐の曲が切なくさせた。

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今日の写真のモデルはともみさん。

*1:オッサンになってしまったことを自ら認めるようなものなので、他の言い回しも考えたけれど見つからなかった…。