淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

インターホン

 自分の感覚では一戸建ての家にはインターホンが二つ付いているのが普通だと思っているが、一般的にはどうなのだろう? 門と玄関の二カ所に備わっているのが。

 宅配便のドライバーとして働いていた時に、他のドライバーが次のようなクレームを本社に入れられたことがあった。門のインターホンではなくて、玄関のインターホンをドライバーが押したことが、配達先の人が気に入らなかったようだ。

 自分の身内は、門ではなくて玄関のインターホンを押すことがほとんど。
 妻はそのことを嫌がっていたが、自分にはあまりピンとこなかった。
 同じ時代に同じ街で育っても、こんなひとつのつまらないことでも、考え方が違ってしまうのは何故だろう。

 昨日、昼食を食べてコーヒーを飲むためにコーヒーフィルターを折っていると、インターホンが鳴った。
 誰だろうと思って通話をすると、高校時代の友人だった。
 自分が在宅していると思って、自分を驚かそうとしたらしい。
 確かに自分は驚いたが、昼食を食べてしまったことを話すと、そのことに友人も驚いていた。

 せっかく誘ってくれたので、二人で近くのガストに行くことにした。
 平日のお昼どきとはいえ、駐車場に停まっている車は少なかった。

 店内に入ると店員に次のような言葉をかけられた。マスクを持っているか、と。
 友人は持っていたが、自分は持っていないことを告げると、店員がマスクをひとつ差し出した。
 ご時世を考えると致し方ないのかもしれないが、食事をするために入った店でわざわざマスクをするのは、微妙な気がした。店内に客が少なかったのは、そのことが少しは関係していたのかもしれない。

 友人は午後から半休を取得したことを説明してくれた。
 平日の午後、アラフィフのオッサンがファミレスの南側の窓側で向き合って座っていた。初秋ののんびりとした陽射しを浴びながら。
 二人の会話は、そんな雰囲気に似合っているような罪のないものばかりだった気がする。
 お酒を呑みながらだと、下ネタや親父ギャグに走りがちなのだが、昨日の二人は違った。

 誰のことも責めない、誰にも責められることもない平和な秋の一時。
 セルフサービスのドリンクをおかわりするときに、グラスやカップを新しいものに取り替えることが煩わしく感じるほど、のどかな時間だった。

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今日の写真のモデルはなすたろうさん。