愛用していた鉄製のフライパンに穴があいて二週間ほど。直径が20㎝ほどだったので、一人分の料理を作るのには丁度よい大きさだった。
他に使えるフライパンは直径が二回りほど大きくて電磁調理器にも対応したテフロン加工のごついもの。大きすぎるだけでなくテフロン加工も効き目がなくなっているので、余計に使い難い。
穴があいたフライパンを棄てるのも意外と面倒なもの。近くのホームセンターで新しいフライパンを買ったら破棄してくれるかを聞いたら、NGだった。
他にもテフロン加工の効果が切れて、使わなくなったものがあるので、廃棄したいフライパンは我が家にふたつ。
自分が住む名古屋では直径30㎝を超す大きさのものは、不燃ゴミではなく粗大ゴミになる。処分するのにはお金がかかるし、手続きも面倒。
ネットで調べるとだいたいどこの自治体も30㎝を閾値として粗大ゴミとして扱うかどうかを決めているようだが、フライパンや鍋の柄を長さに入れるかどうかの違いはあるようだ。
スーパーやコンビニのレジ袋は全国一律で有料になったのに、ゴミの捨て方には統一性がないのは何か釈然としない。
名古屋の現市長は河村たかし。下品な名古屋弁で、名古屋の知名度を上げてくれている有り難い人なのだが、どうしても好きにはなれない。
彼の市政改革によって様々な影響が出ているが、その一つはゴミの回収時間が遅くなったことだ。
自分が住んでいる町内の可燃ゴミの回収は、最近はいつも午後だ。
ゴミの回収や廃棄などが、業者に委託している割合が高くなっていることと関係しているのではないだろうか。
不燃ゴミや粗大ゴミはともかく、可燃ゴミを長く置いておくと猫やカラスなどによって、散らかって道路などが汚れることも少なくない。
ゴミ袋にネットをかける、袋を二重にすることやチラシや新聞などで袋の中を見えにくくすることなどの工夫を住民はしている。
河村市長のおかげで確かに名古屋の市民税はいくらか下がった。
その代償として、行政サービスの質は確実に落ちている。
市民病院の統廃合はともかく、直近では一日に行われることができるPCRの検査の上限数が話題になったばかりだ。
フライパンに話を戻そう。
車や電化製品は新しいものを買えば、購入先で有料か無料かは別にして引き取ってもらえる。
キッチン用品も同じようにしてもらえると便利だと思うし、実店舗での売り上げも増えるはず。
古いフライパンをどうするかの問題はあるが、それでも新しいフライパンは欲しい。
炒めることや焼く工程がないレシピだと、作ることができる料理が偏ってしまうから。
素材に良い物が入手しやすい、収穫の秋でもあるし。