淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

不公平な社会

 なんでもない日曜日。晩秋の日としては、穏やかで日中はアウターも必要がなかった。
 そんな秋が深まった休日に洗濯物を干して朝食を食べると、名古屋市中心部へ車を走らせた。
 ポートレートの撮影会に参加するために白川公園に向かった。

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今日のお散歩ショット。

 道中、考えていたよりも車は多かった。ここ数日連続で、国内の新型コロナウイルスの新規感染者は過去最高を記録しているのに。
 あきらかに人々の動きは春先や夏のころとは違ってきている。

 屋内の駐車場に車を停めると、隣には春日部ナンバーの車。車からは子供を連れた家族連れが降りてきた。
 観光資源に乏しい名古屋市としては科学館や名古屋市美術館がある白川公園は貴重な観光スポットの一つ。
『GoToトラベル』を利用して彼らは名古屋観光に来たのだろうか。
 自分たちが選んだ政治家が掲げる政策を利用したかもしれない彼らを攻撃するつもりはない。ただ、自分としてはしっくりとしないだけだ。

 昨日の仕事中に目覚ましのコーヒーを買うためにコンビニに立ち寄ると、ある掲示が目に入った。掲示には『GoToトラベル』のクーポン券が利用可能であることが書かれていた。
 コーヒーを買うときにそのことを店員に話した自分。すると店員もそのことについて矛盾を感じているようだった。

 流行病の対策と経済活動との両立を掲げる政府。その方針について少しは理解できるが、今のやり方については納得できない。
『Go To Eat』につぎ込んだ予算は底をついたようだ。
 かなり限られた一部の人間、一部の組織のみしか恩恵を受けていないように自分には思える。実際、自分のまわりでは利用した人間を1人しか知らない。

 こんな特別な状況なのにも関わらず、限られた人しか効果が実感できない政策は有効なのだろうか。
『GoToトラベル』事業の期間延長を赤羽国土交通大臣が口にしたのには、ただ呆れだけだ。
 どうでもいいけれど、彼の顔は特徴的なので風刺的なイラストも描きやすいのではないか。
news.yahoo.co.jp
 不平等を感じる社会について、村上春樹が代表作の『ノルウェイの森』の中で、ある登場人物に揶揄するとも取れる台詞を言わせている。
 その台詞ははじめて読んだ時からずっと印象に残ったままだ。
 ただ、はじめて読んだ時はその台詞を口にした登場人物に憧れたが、自分が歳を重ねる度、作品を読み返す度に憧れは別の感情に変わっているが。

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今日の写真のモデルはRIONさん。