先日、弟からネガティブと言われてしまった。無機的でユーモアが全くない人間の台詞だったので、冗談ではなかったはずだ。
このごろはポジティブではないという自覚は確かにある。
コロナ禍の中で週に六日も働いていればストレスは溜まる一方。発散する場も少ないので、なかなか前向きな気持ちにもなれない。
弟はさらにドキリとさせることを口にした。三月に婚約すると。
不細工でもなくそれなりの学歴と人並み以上の貯金という武器があるのに、婚活の荒野で苦戦を続けてきた43歳♂。客観的に見ると数字や言葉では表現できないような欠陥があると世間から思われていても仕方がない弟が、唐突に口にした。
ことが上手く進んで相手家族との顔合わせともなれば、亡くなった父の代わりに自分がその場に出席することになるだろう。
想像すると多少は緊張するがリアリティにはかける。
弟の婚約やその先の結婚について、本人が居ないところで母と会話をすると思わぬ答えが返ってきた。
自分が想定していたような状況にはならないと。新進気鋭の占い師として確信を持っているようだった。
プロ占い師の見立てによると、仮に今年中に結婚したとしても不幸になるだけらしい。
その言葉を聞いて少しほっとしたが、どうなることやら。あくまで占いなのだから。
このblog上で何度も書いていることだが、自分の本音としては弟には結婚して欲しくない。
父は亡くなる前に自分へ次のように言い残してはいたが。弟を結婚させろと。独身のままだと自分の娘が弟の晩年の面倒を見なくてはならないからだというのが父なりの考えだった。
唯一の孫のことを気にかけてくれたのだろう。
だが、自分の考えは違う。弟だけでも癖が強い厄介な叔父なのに、さらに叔母まで居たら娘はより面倒なことに巻き込まれそうな気がするからだ。
そのころに自分がまだ生きていられればいいが、そんなことはわからない。
弟よりも5年早く産まれたので、喫煙非喫煙の差はあっても微妙だろう。
