昨日と一昨日はほとんど外出しなかった。
土曜日が荒天でなければゲレンデに出かけるつもりだったのだが。
日曜日の天気は土曜日よりはマシだったが、四月にしては風が冷たくて時々にわか雨が降る気まぐれな空だった。
そんな週末だったがリフレッシュはできていたようだ。月曜日の朝からトラブルに遭ったが、それほど苛つかなかったからだ。
今日の出勤途中、堤防道路を走っていると対向車とぶつかった。センターラインが引いていない道で相手と互いにドアミラーが当り、自分の車のものは破損した。
感情的になりやすい自分にしては、不思議なほど冷静だった。起きたことを静かに受け止めることができたのは何故だったのだろう？
互いに怪我はなかったので、それぞれの車で最寄りの交番に行って事故の届け出をした。
届け出が終わってから客先と自社に電話したが、自社とは連絡が取れなかった。
仕方がないので上司の携帯電話に連絡したが、連絡が取れなかった。
一度帰宅してから、お世話になっている自動車修理工場に車を見せた。
部品が届けば今日中に修理が可能とのことだった。メーカーに確認するので自宅で待っていて欲しいとも言われた。
帰宅して一時間も経たないうちに修理工場から電話があった。夕方までには部品が届くので今日中に車の修理ができると。
修理工場との電話が終わった後に自社の上司、名古屋の支店長から連絡があった。
事故のことを伝えると記入する必用がある書類をメールで送ると言われたが、今のところまだ届いていない。
自費で修理するにしろ、保険を使うにしろ数万円の出費になるのは薄給の自分にとっては結構な負担。
それでも、代わりに一日の臨時休暇を取得することができたとなぜか思えた。
物語的な妄想に囚われているのかもしれないが、自分たちは試されているのではないかと、このごろはたまに考える。
何かを発見して見つけたものを見失う。新しく何かを作り出す一方で、形あるものを壊してしまう。
出会いと同じ数だけの別れ経験しながら。
暖かな春の陽射しのせいか、のどかな気分になった。平和さえ感じた。
修理工場に車を持ち込んだ後の帰り道、お散歩気分で歩いていると。
