昨日と一昨日の土日は久しぶりに充実していた。
昨夜の遅い時間になるまで翌日の弁当を作ることを忘れていたからだ。
頭の中から仕事のことがすっかり消えていたのは、サラリーマンにとっては幸せなことだろう。
天気予報と違って週末の両日、自分は雨に濡れることはなかった。特に昨日の日曜日は朝から夏本番を思わせるような日だった。
屋外を歩くとすぐに汗が噴き出してしまうような午後に車を南に走らせた。
向かった先は新舞子駅。名古屋から中部国際空港、通称セントレアへ向かう途中にある駅まで。
ポートレート撮影会に参加して、新舞子の浜辺で夏らしい写真を撮るのが目的だった。
二人のモデルさんをそれぞれ80分ずつ撮影させてもらったが、彼女たちも大変だっただろう。
カメラを向けられている時間よりも炎天下の中、歩いている時間の方が長かったから。
駅からビーチまでは長い直線の橋が架かっている。見た目以上に実際に歩くと長く感じた。
橋を渡ると左手にビーチが広がっている。自分が考えていたよりも多くの人がビーチにはいた。
知多半島にあるビーチでは名古屋から一番近いのに、自分が訪れたのは昨日が初めてのことだった。
撮影会の集合場所の駅から撮影した場所のビーチまで、炎天下の中を歩くと10分以上はかかった。暑さで足が進まないこともあって。
スマホのアプリで確認すると昨日一日で自分が歩いた歩数は14,917。
車通勤になっていることもあり、10,000歩以上も歩いたのは久しぶりだったが、思った以上に翌日の今日に疲れは残っていなかった。
それどころか素敵な休日だったと今朝からずっと思っている。
撮影を終えて帰宅する途中に少しだけ寄り道をした。昨年の夏までお世話になった仕事先の近くを通りたくなったから。
古見駅の周辺をゆっくりと車を走らせた。
実は一昨年の年末から昨年の八月までお手伝いしていた先はLIXIL。
最寄りの駅は古見駅で新舞子駅とは三駅しか離れていない。
通い始めてから約三か月は電車を二回乗り換えて片道1時間30分ほどかけて通勤していたが、最初の緊急事態宣言が発出される少し前から八月に離任するまではずっとテレワークで仕事をしていたことが懐かしい。
自分のような客先常駐のシステムエンジニアだと、仕事先が変わっていくのは当り前のこと。
来年の夏は何処で仕事をしているのだろう? 今の会社にはまだ在籍しているのだろうか。