実は昨日、コロナのワクチン接種をした。ワクチンについてはかなり懐疑的だったけれど。
先月の第五波のピークが見えない時に地元のクリニックで念のために予約だけはしておいた。
予約が取れていた接種日は今月末。それまでにどうするかを決めればよいと思っていたからだ。
昨朝、いつもの平日のように出勤した。気怠さを感じながらも、月初めの処理とそれなりに重要だと思っていた会議があったのでズル休みをすることもなく。
パソコンを立ち上げてメールをチェックすると、予定されていた会議が中止になったことを知った。
プロパー社員がイレギュラー対応したために前夜に徹夜で作業して朝に帰ったことが理由だったようだ。
仕事先のレベルを考えれば十二分にありえることだったが、馬鹿馬鹿しく思えて仕方がなかったし気が抜けてしまった。
そんな時に自分のスマホへ着信があった。着信番号を調べると相手は地元のかかりつけ医。
こちらから折り返して用件を聞くと、新型コロナワクチンの予約者の当日キャンセルが出たので都合がつくようだったら代わりに接種できないかとのことだった。
そのことを聞いて真っ先に頭に浮かんだのは、早退できる格好の理由ができたということ。
ワクチン接種のリスクなどについては頭からすっかり消えてしまっていた。ただただ仕事をサボりたかっただけだ。
プロパー社員のリーダーに事情を話すとあっさりと了承してくれた。相手先では勤怠上も問題ないとのことだった。
現場の了承が取れたので自社の担当者へ電話をすると支店長の判断が要ると言われてしまった。
数分後に電話をした相手からメールがあり、有給扱いになるとのことだった。
現場では早退で対処してくれたのに自社では出勤していないことになるのは、おかしなことだとは思ったが。
8時に出勤していたのに9時30分に退社した。
通勤渋滞が終わった田舎道を慌てることなく走った。有料道路を使用しなくても指定されていた11時までに余裕があったから。
クリニックに着くとスタッフたちが口々にお礼を口にしてくれた。
ワクチン接種券と保険証を渡すと、促されたので問診票を記入した。
その後、全く緊張することはないままに診察室へ呼ばれた。
顔なじみの院長自身が接種してくれたのは、痛がりの怖がりの自分にとってはよかった。
接種時の痛みはほとんど感じなかった。そのことを院長に伝えると、接種慣れしているからとのこと。
今の時期だったら納得はできる。
その後も接種によるそれほど酷い症状は出ていない。左腕に張りやかゆみを感じる程度だ。
流れに乗って接種したことは、良かったのか悪かったのか。
昨日の午後、予定外にのんびりとできたことだけは事実だ。