淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

拍子木の音

 昨日は久しぶりにわずかな残業だけで解放された。
 金曜日の夜はサラリーマンの多くがほっとできる時間だろう。昨日は三連休前なので尚更だった。

 仕事を終えるとお酒のディスカウントショップへ車で向かった。自宅からはスーパーよりも近い場所にある、そのお店。
 駐車場に着くと混雑していた。
 せっかくの三連休だが、台風の影響で外へ出かけるよりも、お酒を呑んで自宅でまったりと過ごす予定へと変えた人が増えたのかもしれない。

 昨夜は買うものをはっきりと決めていた。ウイスキー、ジンとトニックウオーターを買物カゴに入れた。
 トニックウオーターを買ったのは初めて。いくつか種類があるかと思っていたが、店に置いてあったのは二種類だけだった。

 帰宅するとすぐに入浴した。
 窓を開けて湯船に身体を沈めると、それだけでリラックスできた。

 物心がついてから、ずっと熱い湯が好きだった。
 子供のころ、同居していた祖父や祖母にお風呂へ入れてもらうことが多かったからだろう。大正生まれの二人は、いつも熱い湯に入っていた。
 そのころの実家は浴室が母屋の外にあり、薪で沸かす浴槽で湯温の管理が難しかったこともあったのかもしれない。

 熱い湯が健康に良くないことを知って、数年前に入浴温度を一気に下げた。設定温度は39℃。
 当初は少し物足りなさを感じたが、最近ではその湯温にすっかり慣れた。

 湯船に浸かっていると、窓から入ってくる秋の夜風が顔をなでた。
 風に乗ってくる鳴く虫の声をぼんやりと聞いていると、拍子木の音が混じりだした。
 その音を聞いているとあることに気がついて焦りだした。
 町内の夜回りの日だったのをすっぽかしてしまったと思ったからだ。
 拍子木の音はなかなか遠くへ行かなかったが、そんなこともたまにはあると、自分を自分で慰めた。

 湯上がり後は晩酌をした。ハイボールを何杯か呑んでから、冷凍庫に入れて冷やしておいたジンをトニックウオーターで割って口に入れた。
 初めて自分で作ったジントニックは格別だった。バーなどで呑むジントニックも美味しいが、簡単に自宅で呑めるのであれば、もっと早く試せばよかった。

 今朝、目が覚めると昨夜のようなことを繰り替えさないようにパソコンに向かった。
 入力が漏れている予定をグーグルカレンダーへ入力しようとしたら、昨夜は第三金曜日だったことに気がついた。
 町内の夜回りは毎月、第二金曜日。

 昨夜、聞こえた拍子木の音は何だったのだろう。

今日の写真のモデルは𝙆𝙐𝘽𝙊さん。