淡白マスヲのたんぱく宣言 

40過ぎのおっさんのエッセイ。昨日より、今日見たことや感じたことを毎日書きたいと思っています。

読書感想文

 今日から8月だ。夏本番で世間ではウキウキしている人も多いと思うが、マスヲは夏が昔から大嫌いだ。今までで嫌なことは大抵夏に起こっているような気がする。
 女性不振になった二十歳くらいの失恋も、妻との別居がはじまったのも夏だった。それ以外にも気が滅入るようなことがいくつも夏に起こってきた。

 マスヲにとって夏のメリットは旬の食べ物を楽しむくらいしかないだろうが、それも今すぐに食べたいものが思いつかないほどだ。
 四季の構成が春秋秋冬か春秋冬冬になればいいのにと数年思っているほどだ。おそらく日本では広瀬香美の次に夏が嫌いだろう。
 だが、皮肉なことに地球の温暖化の影響か夏が長くなり、冬が短くなっている。

 どうして夏が嫌いになったのか思い出を辿って振り返ると、夏休みが嫌いだったということに気がついた。
 高校生のころは英語が苦手だった。定期テストの出来がいつも頗る悪かったために夏休み中に呼び出されて補修を受けさせられていた。また部活動のせいで2年生までは捕手と併せて30日以上登校していた。
 そのうえ、管理教育に厳しいことを謳っていた学校だったので夏休みの宿題が異常に多かった。その中でもインパクトが強かったのは読書感想文だ。毎年、400字詰め原稿用紙のものを3枚のものを2つ、5枚のものを1つ提出させられた。

 そのころからマスヲは読書が好きだったが感想文は嫌いだった。確か3つのうちのひとつは学校が決めた本のリストから1作品を選ばなくてはならなかったような気がする。
 だいたい、完全な休みが10日も無いのに怠惰なマスヲが3冊も本を読んで合計で原稿用紙11枚もの感想文を書ける訳がない。そこで本を読まずに読書感想文を無理矢理書いていた。あとがきや表紙の裏に書いてある作品の概要などを読んで書いたのだ。原稿用紙を埋めることが目的なので、不自然なほど句点や改行も多くした。

 今考えると1クラスで40人超の生徒が11枚の原稿用紙を書いていたことになるので、先生も真面目に読んでいたのか疑わしい。40人で計算しても合計17600文字を1クラス分として教師は読んでいたことになる。
 マスヲはそんな中身の無い読書感想文を提出しつづけたが、そのことでは怒られたり注意を受けた記憶がないからだ。
 読書感想文という課題はどういう目的で出されていたのだろうか。単なるむかしからの慣習なのだろうか。