淡白マスヲのたんぱく宣言 

アラフィフのオッサンの雑記。夜遊び、芸能ネタ、日常的なことから社会的なことまでを、広く浅く、そして薄い視点で書くので気楽に読んでください。

ゆでたまご社長

 働くことが大嫌いな自分にとって楽しみな3連休。この一週間は本当に長かった。
 3連休の予定は今日と明後日は仕事の予定…。副業先にだが。
 ため息をつきたくなるが、このことは当初から気心の知れた社員に頼まれていたことだったので、仕方がない。
 そのことも計算して、先月は財布に負担をかけてでも遊び倒していたのだから。

 さて、副業先には*1マコちゃん以外にもユニークな人物がいるので書きたい。その人物はゆでたまご社長。駄目な店の責任者とは違って好感を持てる人物だ。
 年齢はマコちゃんと同じ50歳くらい。父親の後を継いで会社を経営しているので、仕事中も彼のことを自分は社長と呼んでいる。

 彼と自分が働いているお店のカウンターにはゆで卵が網かごに入って置かれている。食べたいお客は自分でそれを取って食べることが出来るような仕組みだ。価格は50円で提供されている。
 季節、天気や曜日などを考慮して毎朝社員が卵を大きな鍋を使ってお店で茹でている。
 茹でている数がそれなりに多いため、大抵毎日1個か2個は殻が割れて売り物にならないものが出てくる。割れた卵は従業員が食べても咎められないので、自分も賄いのラーメンと一緒に食べることもあるが、社長である彼はそれを大事に持ち帰る。毎夜、ビールを嗜んでいるのでその時のおつまみにしているらしい。

 彼と自分が同じシフトに入るときは、自分が9時に彼が11時からのシフトが多い。自分が先入りの時に彼が楽しみにしている持ち帰れる卵がないことを言うと、がっかりしながら次のような冗談で答えてくれたこともある。こっそり爪楊枝で卵の殻に傷を入れておかないと、と。

 そんなお茶目は彼には様々な魅力がある。まずは器が大きい。週末のお昼のピーク時などは来客が多くて忙しくなりがちだ。社員も含めた従業員はどうしても慌てたり、イライラしがちだ。
 だが、彼はイライラしない。必要以上に慌てたり、アタフタしているようにも見えたことがない。
 また、自分やマコちゃんのようにアクが強い人物が従業員には多いのだが、そんな人たちとも上手くコミュニケーションを取って仕事ができる。人の好き嫌いが激しい自分とは大違いだ。
 今日のblogに彼を題材に書くことを今朝話した。了承を求めると気分よく承諾してくれた。

 彼の妻は看護師。自分の妻が保育士のため、お互い*2士業である妻を持っていることにこちらはシンパシーを感じているが、彼はどうだろう?

 彼が夜シフトの時は賄いのラーメンを持ち帰る。スープをペットボトル、麺や具材をタッパーに入れて。
 帰宅すると家族が寝静まった中、ゆで卵をつまみにビールをチビチビと飲みながら、ラーメンを茹でている社長の姿が目に浮かぶ。自分が描いた彼に対する妄想に、哀愁を感じずにはいられない。

*1:もちろん仮名であるが、本名との関連性もあまりない。ただある1人の常連からそう呼ばれているのでこの呼ばれ方が従業員の間で広まっている。

*2:個人的な独り言。士業の中年以降の女性ってどうして気が強い人が多いのだろう?