4日ぶりに帰名した昨日。朝、しっかり起きて4日分の洗濯をした後に、朝食を食べた。コーヒーを慌ただしく飲んだあとは、カメラ片手に自宅近くの桜並木まで自転車のペダルを漕いだ。桜の写真を撮るために。
だが、朝の通勤通学時間と重なったために、思うような絵が撮れなかった。通勤通学のための歩行者や車が多いからだ。 一旦、家に戻って今度は車で再出発。もちろん、カメラを載せて。
まずはガソリンを補充した。前日までの4日間で走った距離は、延べ500㎞以上。おかげで、タンクは空に近かった。
次に向かったのは区役所。不在者投票をするためだ。
自分が住む街も、次の日曜日が統一地方選挙の投票日。地元の選挙区からも市会議員と県会議員が選ばれる。
不在者投票所には投票者よりも立会人などの方が目立った。もっと目立ったのは、ストーブだ。
天気予報では、自分の住む街の最高気温予想は20℃超だったのにも、かかわらず。
有権者の関心が薄いために熱気が足りないから、投票所で作業に従事している人たちは、肌寒さを感じてしまったのだろうか。 投票は事前に行うことができたが、事後になってしまったこともある。それは父の命日のお参りだ。父の命日は今月の3日だった。
墓地に向かうと花が手向けてあった。母親がしてくれたことだろう。花筒の水が減っていたので、継ぎ足した後に手を合わせた。
墓地の駐車場で車に乗り込もうとすると、桜の木々が目についた。気になったのでそちらの方へ車を走らせると、桜が満開になっている場所を見つけた。その場所とは、自分が子供のころによく遊んだ公園だった。
車を停める場所がないので、実家に向かうと母の車がなかった。どこかに出かけているのだろう。
実家の駐車場に車を入れて、桜が咲き誇っていた公園まで歩いた。長袖を着ているせいで歩くと、少し汗ばむほどだった。
公園に着くと、桜の花だけでなく集まっている人たちにも気を引かれた。遊具で遊んだり、ただただ走り回っている子供たち。ベンチに座りながら、話し込んでいる老婦人の2人。コンデジを持って散歩している母娘などなど。
自分はそんななか、1人でひたすらにシャッターを切り続けた。 前日までは、雪景色や山ばかりを撮影していたのに、次の日には満開の桜を被写体にしているなんて。
カメラにはまり始めた自分にとっては、贅沢な日々を過ごしているのかもしれない。