先週の土曜日は長い1日だった。
ストロボのライティングの講座や大阪での撮影会を通じて、肥川彩愛さんとキムハルさんという個性的は2人のモデルのポートレート撮影に夢中になっていたこと。
帰名した後に、久しぶりに昔のアルバイト仲閒との宴の時間の流れ方が、大阪で過ごした時間と好対照的だった。
だが、宴が終わった数時間後に始まった翌日、つまり今週の日曜日はもっと長い1日になった。
前日の呑み会から帰宅して撮影データの整理とバッテリーの充電などのカメラのメンテナンスを済ましてから横になると23時を過ぎていたが、2時間後には友人2人が自分を車で迎えにきた。
前日とは全く違う1日が、あっという間に幕を開けた。
自分を含めた3人を乗せた車は、真夜中の高速を三重県の南伊勢町にある方座浦を目指してひたすら走っていく。
途中、高速のパーキングエリアで1回、高速を降りたあとは餌屋とコンビニが併設してある場所で1回休憩しただけで、目的地に着いた。
時間はまだ午前4時前。あたりは真っ暗闇で、道路の街灯が存在感をはっきりと示していた。
自分が方座浦に来たのは、blogを書きだしてからは初めて。最後に訪れてから3年以上は過ぎていたのは、以外だった。
方座浦に来たときに毎回お世話になっているのは、大孝丸。久しぶりに船長と再会したが、あまり変わっているようには感じなかった。60歳前後だと思うが、海の男はなかなか老け込まないのだろうか。
今回、前回までの釣行と変えたことがふたつあった。ひとつはスマホを車に置いておいたこと。もうひとつは一眼レフのカメラを携帯して乗船したことだ。
どちらも、自分を誘った友人の提案だった。特に後者については面白い写真が撮れるからと、自分を釣りに誘うためのとっておきの口説き文句となった。
前夜の呑み会への参加は先に決まっていたので、普段なら寝不足を押してまでの釣行の誘いには乗らないが、船上からのロケーションや友人たちが釣っている様子を写真に納めることは、非常に魅力的に思えたからだ。
釣果は大爆釣。最初は真鯛釣りから始めたが、2時間足らずで持ち帰るクーラーの心配をしなければならないほど。
その後は根魚にターゲットを変えて、カサゴやハタなどを釣ったが、10時前後には船を降りた。
今までで、乗船時間は一番短かったがいろいろな意味で一番充実した海釣りになったと思う。
カメラで写真を撮るのを忘れるほどに真鯛が入れ食いだったこと。腕時計をする習慣がない自分にとって、スマホを車に置いておいたことは、時間の拘束から解放された感が半端なかった。
そして、最後はやはり写真撮影だ。どこにレンズを向けてどんなタイミングでシャッターを押しても、普段は撮ることができないものばかりを被写体にすることができた。 前夜の呑み会からの強行の釣行だったが、来てよかったと心から思った。スマホを手放すことで、どれくらい自分が解放されるか、気がつくこともできたし。
自分たちで釣った魚でその日の夜、友人とグラスを交えたが酒も魚も美味しかった。
特に、オオモンハタの刺身は絶品だった。今年味わった刺身の中で、間違いなく一番だったと思う。